199X年、世界はエクセルの炎に包まれた!大人の学習漫画版 北斗の拳! エクセル関数 北斗百列拳
前回、北斗の拳のタイピングゲームを紹介したが
せっかくなので こちらも紹介しておこう。
『世紀末救世主伝説 エクセル関数 北斗百列拳』だ。
本来なら北斗百裂拳ではあるが、この場合は誤字ではない。
本のタイトルに入っているので わかると思うが、
これは北斗の拳を使ったエクセルの学習本だからだ。
何故、エクセルの本に北斗の拳という作品をチョイスしたかは不明。
そして、帯を見ても本当にエクセルを学べるか疑問になってくる。
アミバの時短秘孔研究所ってロクなもんじゃねえだろ!
仕事が はかどる秘孔とはいったい・・・。
残業の無い世界は今すぐに作ってくれ!
モヒカンが逆ギレしているが、内容としては真っ当なエクセル本。
内容が基礎的すぎる気はするが・・・役に立たないこともない。
高校の授業でエクセルを学んでいれば、学習の意味で買う必要はないがな!
解らぬ・・・この本の製作者よ・・・うぬはその狼の眼で何を見ておる・・・。
ならば何のためにこの本を買うのか、
その理由は原作のコマを使ったセリフの微妙に雑な改変だろう。
ケンシロウは こんなこと言わないし、バットもこんなこと聞かない。
とりあえず原作のコマを挿入した感が強く、
早くも改変ネタではなく謎の強引な原作を絡めたネタへと変貌を遂げる。
すばやく種モミを食いたくなったからなんだよ!
てめぇらに今日を生きる資格はねえ!
ケンシロウ も怒ってた。
いばって言えることではない。
見ての通り、シュールすぎるネタが詰まっている本だ。
ツボにハマるとイチゴ味ぐらい笑える。
現に この本をコンビニで見かけて立ち読みした時は
大笑いして無駄な注目を浴びてしまい、購入に踏み切ったほどだ。
当たり前のようにエクセルのある北斗の拳の世界観や、
リンやバットやケンシロウが種もみの発注をしたり
それをエクセルに まとめたりと、色々説明がなさすぎる。
ケンシロウの口から『発注』なんて言葉が出ると思わなかった。
マミヤしかエクセルで日付の求め方を教えてくれなかったとか、
どう見てもブラックなところに勤めているな・・・!
それでは血を吐きながら叫ぶのも無理はない。
筋肉モリモリな男たちがエクセルの話をしていたり、
やたら規模の小さいスケールだったりと
そのミスマッチ感やシュールさが面白い。
ページの欄外で色々なキャラの些細な突っ込みも面白い。
普通、こういった本は内容が基礎的すぎて
知識を必要とする人には物足りなく、
エクセルを触らない人は当然手に取ることはないタイプの本。
だが、amazonのレビューでは内容の面白さだけで星5つ、100%を記録している。
そのようなハイスコアの前では、
レビューしている人が3人しかいない点についても無に等しきこととなるだろう。
北斗の拳のゲームは真面目に作ればバカゲーになると言われているが、
この本は製作者なりに真面目に作った結果ギャグ本になってしまった。
ある意味で北斗の拳の歴史に刻まれし1冊だろう。