ひまつぶし

ひまつぶしに書いているブログです。

風船1個でバルーントリップ! ファミコン版バルーンファイト、発売から38年目にして見つかったバグ

バルーンファイト
風船をつけたプレイヤーを動かし、

敵の風船を割り落とすことで倒していくアクションゲーム。
初期状態では風船を2個つけていて、1回接触すると1個割れて操作性が悪化。
もう1回接触するとミスとなってしまう。
十字ボタン左右で移動、Aボタンで少し上昇、Bボタンを押し続けることで連続上昇。
これだけのシンプルなゲームだが、自分は1日1プレイ。

ミスするまで続いていくバルーントリップモードをプレイしている。
あまり1プレイが長くなく、操作もルールもシンプルなので

短い時間や風呂あがりの1プレイにちょうどいいのだ。

 

 

前置きが長くなってしまったが、

2022年9月26日、何気なくバルーンファイトの1モードである
バルーントリップを遊んでいた時のこと。

画像を見ての通り風船が1個でスタートしていたのだ。

このモードは風船を割ってくる敵という概念がなく、
接触したら即ミスする雷のトラップしかない。

そもそもゲームスタート時は風船が必ず2個になっている。
この現象はたまたまこの1回こっきり起きただけで、

それ以来再度出会うことはなかった。

 

8か月近く再会を誓い、何度も遊んではいるものの全く再会しない。
自分が見ていたのは、実はニンテンドースイッチ本体レベルで見ていた幻だったのか? 
立ち込める暗雲はこの世界に もたらされた呪い。
一筋の道は一寸先すら見えぬ闇。如何なる力も断ち切る血塗られた未来。

 

自分だけではどうにもならぬと、このインターネットに塗れた情報化社会。
検索すれば何かの情報が引っかかる。
廃村に存在した結ばれし小さな十字架のように、この一幕を下ろすはずでした。

 

 

しかし何も引っかからない。このバグについての情報は引っかからない。
断ち切れぬ未練、果たされぬ願望が溢れた器は限界を超え、
とうとうツイッターにSOSを発信するまでになりました。
ツイッターで聞くという発想に至るまで

8か月近くかかったことは最早大した問題ではありませんでした。

 

 

そんな中、自分のツイートを見たiwamooさんが検証を重ねたうえで
風船1個スタートの条件を教えてくれたのです。

まさに極寒の大地、吹き荒ぶ狂乱の嵐が鳴り響く中、天から降り注いだ一光。
福井県福井市に一光と呼ばれる地域がある通り、
人の温かさを再認識できるツイートでした。

 

この条件に乗っ取って自分もやってみたのですが・・・文句なし!
まさに夢見た約束されし未来、

羽化を待つ蛹たちは琥珀色の夢を見ていることでしょう。

 

 

実際に久々の再会となったこの現象ですが、
見た目は風船1個でも実際にプレイした挙動では風船2個のものと同様でした。
あくまでも見た目が1個になっているだけ。

 

 

なら、普通の1~2P用ゲームならどうなのか?
こちらでも風船1個はできるのだろうか?
サバエドッグを扱う店は何故減ってきているのだろうか?
数々の世に浮かびし疑問を背にゲームスタート。
無事にこちらでも風船1個でスタートできることがわかりました。

 

 

こちらでも見た目は1個だが挙動は2個。
実際に風船を割ってみたらそのままミスになりました。
つまり挙動は2個だが実際は風船1個の判定、ということです。


まとめると

 

・ゲームを開始したときはグラフィック上はともかく挙動は風船2個スタート
・ミス判定はグラフィック通りの風船の個数で判定される

 

このことから、バルーンファイト

風船の個数と挙動が一致しない作りで成されていることがわかります。
まあ、だからといって何に使えるのかはわかりませんが
見た目が面白いのと、1985年に発売されたファミコンバルーンファイト
ネットのどこにも情報がないとのことなので、

発売して38年目に発覚した新バグとして
備忘録の一環とし、この記事へ簡単にまとめておくことにしました。

 

 

簡単に言えば「デモ画面で1P側の風船が割れた瞬間にスタートボタンを押す」だが、
そのタイミングが難しい。割れた瞬間にボタンを押しても遅い。
割れる直前にボタンを押さなければならない。
なのでデモ画面の流れを事前に覚えておき、

割れた1~2F後にボタンを押す必要がある。
と、かなり難しそうなことを言ってはみたがニンテンドースイッチでなら
いつでもセーブ機能と合わせれば、

さほど時間をかけることなく再現できる・・・はず。

 

興味の湧いた人はぜひ試してオワタ式でプレイしてみるもよし、
風船1個でバルーントリップを遊ぶちょっとした見た目違いによる味変を試すもよし。

岩田社長の手も加わったファミコン版のバルーンファイト
故も由縁も歴史をも忘れた人は多くなりましたが、
こうした小さなバグでもブログに載せることで、
1人でも今の時代にバルーンファイトを遊ぶ人が出てくることを祈るばかりです。
ゲームとしてそこにあり続ける限り、人々の肺腑から外れることはないでしょう。


長々と失礼しましたが、改めて検証をしてくれ、
ツイートの掲載許可を出してくれたiwamooさん、ありがとうございました!

 

しかし、よくよく考えると自分がこのバグに遭遇したのは

もしかしてすごい運の絡んだ奇跡の可能性が・・・?