キーボードの経絡秘孔を突いて世紀末救世主となれ!もりそばを食え! 北斗の拳 激打MAX
スマホで展開される北斗の拳の新作RPG、
北斗の拳 LEGENDS ReVIVEの正式サービスは もう少し後だが
レビューサイトで ちらほらと情報が出ているので、
それを記念して懐かしむ思いも含め
北斗の拳 激打MAXについて この記事で触れようと思う。
北斗の拳 激打MAXを知らない人に説明すると、
Yahooモバゲーやニコニコアプリで遊べたソーシャルゲームだ。
ゲームジャンルはタイピングゲームとなるが、
ソーシャルゲームの中では物珍しいジャンル。
今は完全にサービスが終了してしまったので、遊ぶ手段はない。
元々は北斗の拳 激打シリーズなるタイピングゲームがあったのだが、
激打MAXは3をベースにしてはいるものの、一応シリーズ最新作。
ストーリーは、199X年! 突如勃発したタイピング戦争は
1人の救世主の登場により終結を見た。世に言う激打世紀末戦争である!
人々は一時の平穏を取り戻したかに見えた!!
しかし! 200X年! 世は再び暴力が支配する時代になった!
そして人類は再び救世主の到来を待ち望んでいた!
その男こそ、タイピングによりキーボードの経絡秘孔を突き、
人体を内部から破壊する一子相伝の暗殺拳、北斗神拳の伝承者ケンシロウであった!!
いきなり何を言っているんだと思われそうだが、
本当にそう書かれているんだから仕方がない。
自分の創作ストーリーと思った人には申し訳ないが、
ほぼ完全に一字一句合っていることが上の画像を見て伝わるだろう。
そして、何故こんなストーリーになったのか頭を抱えただろう。
入力はローマ字・かな、両対応しているので安心。途中変更も可能。
しかし、あいうえおと1文字ずつ入れていくような
タイピング初心者向けのモードはないので、
これでタイピングを覚えようと言う人は速攻で爆散したことだろう。
ステージ選択式のゲームで、
タイピングしていくことで画面上にある敵の赤ゲージをなくせばクリア。
ボス戦も同様。だが逆に一定時間内にタイピングできないとダメージを受け、
赤ゲージが無くなるとゲームオーバーとなる。
レベルもあるので前のステージに戻って経験値を稼ぎ、
一撃のダメージを増やしたり入力の猶予を少し増やしたりできる。
タイピングし続けると奥義ゲージが溜まり、
最大まで増えると奥義発動で一気に体力を削ることも可能。
奥義を発動するとカットインが入るのは格好いい。
奥義によってカットインは異なるし、
ケンシロウが使っていた奥義以外も使用可能。
このゲームでは敵によって相性の良い奥義がある。
いわゆる他のソーシャルゲームで言う装備や属性に位置するので
ガチャで奥義を手に入れたり重複したものを重ねて強くする必要がある。
奥義書のドロップもあるが、序盤だとモヒカンが棍棒で殴りかかったり
ナイフを投げたりといったケンシロウがやるにはダーティすぎるシロモノ。
※奥義をドロップしたシーンです。
なお、全年齢向けのタイピングゲームなので血の描写は無し。
謎の白い液体になっているので お子様がプレイしても安心。
ゲームのチュートリアル役はバットなのはいいのだが、
何故こいつが北斗神拳の奥義に詳しいのかは不明。
ソーシャルゲームの側面もあるのでログインボーナスもあるが、
他のゲームだと貰えるアイテムが宝石だったりするのに対し、
このゲームは核戦争が起きた北斗の拳の世界観なので
水やガソリン、汚いパンに石板といったものなのでケチ臭く見えてしまう。
そして、難易度は序盤は2~4文字、
ステージを進めると文字が増えていくスタンダードなもの。
だが、有名なボスキャラともなると話は別。
変幻自在の拳を持つ雲のジュウザは大変な文字数を要求されるし、
残り時間ゲージはストローで吸い込むような急激な減りっぷり。
こんな雑学を交えられながらやられると
雲のジュウザも嫌いになってくるものだ。知らねえよ、そんなトリビア!!
人違いです。
一方で、プレイヤーキャラがケンシロウだし
1文字1モヒカン倒すモードとかは
「あたっ!」「あたたっ!」「ほあたぁ!」と叫びながら
敵をブチのめすのは最高に楽しい。
自分が今までプレイしてきた中で一番のタイピングゲームだ。
難易度や育成システムに関しては難があったものの、
なんだかんだ嫌いに離れないゲームだった。
問題で「もりそばが食べたい」なんてものを見てしまったので、
自分はゲームの欠点について、とても開発者を攻める気にはなれぬ・・・。