ひまつぶし

ひまつぶしに書いているブログです。

強いけど絶妙に弱い忍者!スシ、カジノ!アーケード版 忍者龍剣伝

f:id:CooRoot08:20190516202437p:plain

アーケードアーカイブス忍者龍剣伝を紹介!
忍者龍剣伝ファミコン版が有名で自分もやったことはあったが
1989年に稼働していたアーケード版は未プレイなので手を出してみた。
しかし、それはテクモの巧妙な罠だった。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202440p:plainf:id:CooRoot08:20190516202443p:plain

まずオープニングデモが終わってタイトル画面が出る時、
主人公の忍者がプリケツを突き出したままなのが引っかかった。
左の画像を拡大表示すれば よくわかるだろうが、
本当に無駄にプリケツだから困る。
ちなみに主人公は『伝説の忍者』と書かれているだけで
リュウ・ハヤブサとは書かれていない。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202508p:plain

かなり強烈な1枚絵からゲーム始まるが、ストーリーも強烈。
ノストラダムスの末裔である悪の総帥『ブレードダムス』が率いる
犯罪組織を壊滅させるという内容。何故そんなことをするのかと言うと、
ブレードダムスはノストラダムスの大予言を実現させるため。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202511p:plain

手出しができなくなった政府は東京から二人の伝説の忍者を呼び寄せ、
アメリカの都市『ジャングル』へ旅立つという
都市なのかジャングルなのか よくわからないジャブをお見舞いされるぞ。

 

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202514p:plain

ゲームとしてはベルトスクロールアクションに分類される。
ファミコン版はジャンプアクションも要求される
横スクロールアクションなのでジャンル単位で別物となっている。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202536p:plain

左スティックや方向ボタンで移動だがアクション面では3ボタン性。
しかし、ボタンの名称が凄い。『跳べボタン』『闘えボタン』『握れボタン』。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202539p:plain

何故、命令口調なのかは わからないが、
跳べはジャンプ、闘えはパンチやキックによる攻撃で
鉄の棒や木の棒など捕まれる時に握れボタンを押すと ぶらさがる。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202557p:plain

何故、刀を背負っているのにパンチやキックで攻撃するのかと言われたら、
自分もわからない、そういうものとしか言いようがない。
全く使わないわけではなく、刀のアイテムを拾うことで抜刀し、
次のステージに進むか10回攻撃を当てるまで(少ねえ!)使用できる。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202600p:plainf:id:CooRoot08:20190516202606p:plain

説明書を見ると忍者五体技なるものが存在するが、
要するに攻撃は3回連続で出来るとか、ジャンプ中に攻撃で投げ、
握れボタンからの ぶらさがり、壁や障害物に向かって移動すると
勝手に発動する宙返りっぽいジャンプこと飛鳥がえしなど、
基礎+α的なポジション。あくまでも五体を使う技であって、
技の数が5つというわけではないので勘違いをしてはならない。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202629p:plain

印象的なのは、グラフィックの描き込みが凄い点。
背景のやたら凝ったボクシングの看板に思わず見とれてしまう。
巨大すぎる謎のレスラーなど気にも留めないほどだ。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202631p:plain

ステージクリア時に入ってくる1枚絵も
全ステージ異なるイラストを用意しているのも凝っている。
スシを補給する忍者は1989年から存在していたとは。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202700p:plain

犯罪組織を壊滅させるっていう大役を背負ってる最中に

カジノで遊んでる場合じゃねーよ!
こんな格好で よくカジノ入れたな!?

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202703p:plain

グラフィックや音楽は良いし、
ベルトスクロールアクションなので縦の軸ずらしから攻撃を畳みかけたり、
ジャンプ中は(たぶん)ほぼ無敵。
その都合上ジャンプから繰り出せる投げは強いが
投げの終わり際は隙が出るので それだけではしっぺ返しが来るなど、
アクションの数は少ないが立ち回りを考えて進むところは面白い。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202323p:plain

空中からの投げ技は本作独自の要素といってもよく、
これを使った立ち回りは面白いのだが
中盤から無限コンティニューを視野に入れても
ゲームオーバーからの復帰は必ず一定のポイントまで戻されるので
結局はキチンと立ち回りを覚える必要がある。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202423p:plain

だが、通常攻撃はザコキャラにも たまに割り込まれたり、
とてつもなくリーチが長い丸太を抱えた敵、
捕まれるとツープラトンが確定する謎のレスラーなど
こちらよりも性能が高い敵が多く、中盤からは苦戦を強いられる。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202306p:plain

グラフィックは良いといったが、
まさかの主人公を色変えした敵が出てくるとは思わなかった。
この敵忍者は刀を抜かないで拳だけで立ち向かってくる
男らしい正々堂々とした武道家仕様。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202355p:plain

コンティニュー画面は忍者が縛られて
上から回転ノコギリが迫ってくるという
グラフィックに気合を入れ過ぎた反動で絵面がやたらエグくて怖い。
あまりにも怖すぎてゲームオーバー画面を見たことが一度もない。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202351p:plain

空中を歩行したりザコが空中を飛んでいったりと妙なバグが存在したり、
終盤は1ミス即死のシビアな連続ジャンプアクションポイントがあるのに
敵は普通に居るし攻撃をくらうと落ちてそのまま即死に繋がったりと、
ベルトスクロールアクションとして変な舵取りをしているところも見える。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202243p:plain

空中投げを織り交ぜた立ち回りは わかってくると楽しいが
忍者の移動速度が遅い、ザコに攻撃が割り込まれる、
リーチで一方的に潰されることもあるなど、厳しい面はある。
壁やオブジェクトの方向に向かって移動するだけで暴発する飛鳥返しも邪魔。
アイテムが入っている箱も自分か敵が
ダウンで巻き込んだ時のみ破壊できるという変な制約も・・・。

 

 

f:id:CooRoot08:20190516202241p:plain

ファミコン版とは全くの別物。
ベルトスクロールアクションとして見てもオススメしづらい。
『アーケード版の』忍者龍剣伝に どれだけ価値を見出せるかかな・・・!