ダンジョン探索・戦闘・店の経営!ムーンライター店主と勇者の冒険
ムーンライター店主と勇者の冒険、クリアしたので紹介!
ニンテンドースイッチのダウンロード専用ソフトで、
配信メーカーは あのテヨンジャパン。値段は2000円。
ちなみに海外ではプレイステーション4のパッケージ版も存在するが
そちらはリアル知り合いが持っていたソフトを見せてもらった限りだと
翻訳がテヨンジャパンじゃないので老人のセリフが老人言葉じゃなかったりと
1文字1文字の間隔が大きくて読みにくいなど、少し難があるので注意。
プレイヤーは村のアイテム屋の経営を営みながら
村はずれの遺跡にあるダンジョンへと通じるゲートを通って冒険する。
ダンジョンでモンスターと戦い、アイテムを持ち帰っては店で販売したり、
装備や回復アイテムの素材として使ったりして次の冒険に備える。
店の経営をしながら全部で5つ存在するダンジョンの秘密を追い求めていく。
ちなみに借金とかゲームオーバーの概念はないので緩く遊んでほしい。
ダンジョン内でやられても5つまでならアイテムは残るし、
やられてもリトライなり脱出したりできるし、
お金が強制没収されるようなものもない。
俯瞰視点のゲームで、ダンジョン内はアクションパート。
昔のゼルダの伝説のように1画面1部屋となっている。
武器は2つまで装備して切り替えられる方式。
ダンジョンはランダム生成なので同じ構造になることは滅多にない。
ポーションは複数種類あるが、1つだけショートカットへセットできる。
敵が1体でもいるとメニュー画面を開けなくなるのでショートカットは大事。
移動と攻撃以外のアクションはBボタンで武器によって異なるアクションと
ZLのドッジロールとだけ。ドッジロールは完全無敵なので使いこなそう。
Bボタンは片手剣なら一緒に盾を装備しているという設定なので盾を構える、
弓矢なら通常よりも長く引いて多くダメージを与える、といった具合。
盾で ほとんどの攻撃を防御できるので、慣れないうちは片手剣を推奨。
ただし、何度も防御しているとガードクラッシュして弾き飛ばされるので注意。
アイテムの入手は敵を倒して落としたものを拾うか、
多くの部屋に存在する宝箱を開けるか。
宝箱は その部屋にいる全ての敵を倒すことで開く。
アイテムのやりとりは1ボタンで全部手元へ移したり
個数別のアイテムは1スタック分だけ まとめて移したりと、
細かい気配りがあって嬉しい。
アイテムによってはダンジョン内だと わからない未識別、
矢印がついていて、そっちの方向に影響を与えるものもあるので
アイテム袋に収納する位置に気を付けたほうが良いものも。
ダンジョンから脱出すると矢印の方向のアイテムが変化するものも
存在するため、それをうまく利用することで貴重なアイテムを増やすことが可能。
謎解きの要素はなく、ひたすら敵を倒して宝を拾いまくるだけ。
だが、点々と昔ダンジョンへ潜った人の探査日誌のようなものが落ちている。
拠点となる町にはダンジョンについて知る者は全然いないし、
実質的にストーリーと呼べるものが表立って描写されないので
こうしたものを見て色々と推測していく。
1つのダンジョンあたりの階層は多くないが、
ちゃんと素材を集めて装備を強化したり、
ポーションを作るなり拾うなりして持ち込んでおかないと苦戦するバランス。
プレイヤーキャラの移動はアナログだが攻撃は上下左右の4方向のみ。
近接攻撃は3回まで連続で攻撃できるが、
3回目だけ攻撃力が倍なので これを上手く当てるのがコツ。
1回当てて逃げるヒット&アウェイもいいが、
ここぞというところで3回連続攻撃も叩き込むとグッと楽になる。
ダンジョン内で脱出できるギミックはないが、
アイテム欄の下には『お金を払って全アイテム持ち帰る』か
『よりたくさんのお金を払って全アイテム持ち帰る+現階層から続行可能』
の2つから選んで脱出可能。後者はボス前とかに使おう。
前者はYボタン押しっぱなしでショートカット発動も出来るので、
緊急脱出に使える。脱出までに多少時間を必要とするので、そこだけは注意。
ダンジョンから脱出したら、拾ってきたアイテムを見せに並べて商売商売!
しかし、アイテムに値段なんてない!
己の手でアイテムに値段を付けて売るのだ!
といっても、高すぎると客は買ってくれない。
アイテムによって売れる値段というものはある。
その値段の指標となるものは、アイテム一覧を見ると
大雑把な値段のくくりが書かれているので、
そこから売れる値段をプレイヤーが絞ってく。
指標が無いと付けるべき値段は全くわからないが、
細かすぎないのでギリギリ高く売れる値段を模索していく楽しみがある。
もちろん、需要と供給の問題もあるので同じものを売りすぎると
少し間を開けなければ安くしないと売れない、といったことも起こる。
売れた金額、売れなかった金額は全てのアイテムに
右側のページへ記載されるので大いに役に立つ。
客は店を一通り歩いて品定めして、
欲しいものがあればレジへ持ってくるが泥棒も出てくる!
オラ!俺が苦労してダンジョンから取ってきたモン盗むんじゃねえ!
ぶっとばしてアイテムを取り返せ!
取り返しても手持ちのアイテム欄に戻るだけだから
また商品として並べ直す必要がある! 面倒だな! 泥棒は害だ!
商品を並べて店が開店状態でも値段を付け直せるので
客の顔色を伺って即座に価格修正が出来るし、
以前、値段をつけたものを再度ダンジョンで取ってきたり
たくさん取ってきて2スタック分以上になったものを並べた時、
最後に付けた値段に自動で設定されるのも非常に便利。
お金を払って店を大きくして並べられる品数が増えたり、
ベッドで休むと体力が限界突破して回復したり、
収納箱の大きさを拡張したりできるので
こちらも資金に余裕ができ次第つぎ込みたい。
他にも、町に鍛冶屋さんや薬師さんを呼んで
材料と お金を渡し、武器屋薬を作ってくれる施設拡張も。
少なくとも、鍛冶屋と薬師だけは何が何でも呼ぼう。
薬師はポーション製造以外にも装備強化のエンチャントがある。
鍛冶屋で装備を作り、エンチャントで強化しないと
ダンジョン攻略は困難極まりない。
店に並べることで、より高く売れたり客足が多くなったりする飾りもあるので
余裕があればどんどん投資していこう。
鍛冶屋で素材と お金を渡して装備を作ってもらうとなると、
今度は『装備の製作に必要な素材を売ってしまわないか?』
という心配に行きつくが、それには及ばない。
今作りたいアイテムを『欲しいものリスト』というチェックを入れることで
そのアイテムを作るのに必要な素材には特別なアイコンがつくので
間違えて売ってしまうことを防ぐことができる。
ダンジョンの攻略、アイテムの収集、強化、店や町の拡張、
どれもディープすぎではないが浅すぎないため、
色んな要素へ軽い気持ちで手を出しては またダンジョンへ潜りたくなり、
気付けば長時間経ってしまうタイプのゲーム。
1つ1つの要素は小さくても、小さいからこそ
「これとこれもやっちゃおう」が積み重なって長々と遊んでしまいたくなる。
あえて欠点を言うなら、プレイヤーのアクションが硬く、
動きも遅いので戦闘面に関しては不便に感じる。
戦闘面は武器を一段階良いものを作れれば軌道に乗れるかな。
強化すれば余裕で渡り合えるようにはなるが、
それでも多くの敵は攻撃行動に移るモーションが わかりにくかったり。
商品が売れる時も値段を模索している時や、
客が一通り店を歩いて商品の前で足を止め、
その商品に対してリアクションをしてからレジを持ってくるので
待ち時間が妙に長い。客の移動速度が速くなる飾りが早い段階で欲しい。
ショップ拡張でバイトを雇えるようになれば
一度商品に価格をつけるのはプレイヤーの役目だが
ダンジョンへ籠っている間も売ってくれるので楽になる。
クリア特典も引継ぎや通常よりも高値で売れるニューゲーム+のみは寂しいかな。
強化などに一通り お金を使ったら、お金の使い道がなくなるので・・・。
ストーリーも不満。
ほとんどダンジョンについての話はなく、
ダンジョン内で拾えるメモから考察しようがないまま
最後にとってつけたような感じに別次元の方向でシメるので
あっけにとられてそのままエンディングが終わる。
もっと上手い話のやりようがあったと思うんだが・・・!
細かく不便に感じるところはあるものの、総合的には買ってよかった1本。
ドットアニメーションも非常に きめ細かいし
高値で売れてバンバン現金が入れば「よっしゃ!」とガッツポーズしたくなる。
eショップで概要文を見て興味が湧いたら買っても後悔はないと思うぞ!