メタネタとジャンプを駆使する痛快忍者アクション!ザ・メッセンジャー
紹介するのを忘れていたから、ゲームの内容を忘れる前に紹介!
ニンテンドースイッチとsteamで配信中のダウンロードソフト、
ザ・メッセンジャー!スイッチ版は1980円、steamでは2050円で販売中!
定価だけ見るとsteam版は高く見えるが、
steamは しょっちゅうセールしてたり
サウンドトラックと合わせて売られてたりするため、お好みで。
忍者ゲームなのにタイトル画面は洋物の魑魅魍魎だらけで
どんな内容か気になったが、まさにニンジャニンジャしてた1本だった!
魔物によって世界が荒らされ、主人公たち生き残りが集まって暮らす村も
魔物の軍団に襲われてしまう。その災いに備え、日々鍛錬していたはず
村の忍者たちは あっけなく負けてしまう。
偶然生き残ったのは たった1人。
生き残った忍者は巻物を氷河山の頂で待つ三賢者へと届ける
メッセンジャーとして選ばれることに。全ての運命は彼に託された!
アークザラッド3のオープニングのように助けを求めにいこう!
ゲームとしてはオーソドックスな2Dアクション。
基本的には1本道のジャンプアクションで、
刀で斬るかゲージを使って飛び道具を使ったりして敵を退治し、
ゴールを目指すステージクリア型。
忍者龍剣伝のように壁張り付きもあるが、
張り付いたまま上下に移動できるし
足場から垂れ下がっている雪に捕まり、下へ落ちる前に上るか
隣の足場へ飛び移る ちょっとした応用アクションも。
レトロゲームリスペクトしているのか、
点在する灯篭などを壊すとアイテムが出てくる。
だが、操作性まではリスペクトしておらず、
かなり細かいジャンプ調節が出来たり
いやらしすぎる敵の配置は無いので遊びやすい。
このゲーム独自要素は『再ジャンプ』だろう。空中ジャンプとは少し違う。
主人公はジャンプ中に敵や灯篭といった攻撃を当てることで反応する
オブジェクトに攻撃を加えると空中で再度ジャンプが出来るのだ。
このアクションを使うことで簡単ではあるけど楽ではないが
軽やかに障害物伝いに飛び越えられる。
これがまた『敵やギミックを利用してる』感が強くて格好いい。
このアクションを使う場面は即死トゲが床に敷き詰められていたり、
もしくは行かなくてもいいけど何かアイテムがあるような場所だが
残機は無く無限にコンティニュー出来るし、
チェックポイントは あちこち点在しているので リトライしやすい設計。
コンティニューするたびに、クソムカツク悪魔に煽られるぐらい。
普通に考えれば二段ジャンプ可能な方が楽ではある。
しかし、自分で能動的に攻撃というアクションを行うことで
テンポ良くスリルのある空中渡りを行う楽しさが実にいい。
敵の飛び道具も斬れるので、それを利用してのジャンプも熱い。
ボス戦でも これを使って空中多段ジャンプで攻撃を潜り抜けたり、
少しタイミングをズラしてジャンプすることで
ギミックを1つ2つ飛ばして進める箇所があったりと、
上手くなったと実感できるところが存在する。
普通のジャンプではなく、↑の画像の通りフックショットのようなものを飛ばして
離れた場所を掴んで移動できる道具もあるため、
高速移動からの斬撃再ジャンプも出来るし、これまた楽しい。
敵を倒したり、横道に行くと通貨アイテムが手に入り、
それを使って店で忍者のステータスを強化したりアクションの追加が可能。
ツリー形式なので、販売とは少し異なるが、
自由なところから強化するもよし、あえて縛るもよし。
グラフィックは8bitテイストだが、
なんと中盤からは16bitテイストのものも追加。
「片方の世界では行き止まりだが、もう片方の世界では道がある」という
ゼルダの伝説 神々のトライフォースのように2つの世界を切り替えて
進めていくことになる。
ゲーム内容もストーリー的な『ある事情』により
1本道から探索アクションへと様変わりするので、探索が事実上の本編となる。
そういう意味では、普通の横スクロールアクションを求めて買うと
肩透かしを受けるかも。
世界観は荒廃的だが、こういったメタネタが会話に詰め込まれていて
店員との会話も楽しみになってくる。
全ての店と何故か繋がっている設定だが、
新しいエリアの店から訪れるたびに新しい会話が挟まれるので、
これもゲームを進める上でモチベーションになってくる。
全体的に手触りはよく、遊んでて楽しい仕上がりだが
欠点を挙げるなら難易度が高めで救済措置は良くてなく、
死んで覚えろというタイプなため
アクションゲームがニガテな人には薦めにくいことだろうか。
言い換えれば、2Dアクションゲームが好きな人、
特に死んで覚えるタイプのゲームが型に合うなら
今すぐ買って手ごたえのある忍者ジャンプアクションに飛び込んでほしい!