ルーミア自身の心と向き合う友情物語! ヨイヤミドリーマー
ニンテンドースイッチとプレイステーション4では1500円、
PC版は800円(steamではない)でダウンロード販売中の
ヨイヤミドリーマーの紹介。といっても情けない話、
4段階ある難易度で2段階目のノーマルまでしかクリアできていないので
やりこみ勢ではない人間の紹介になってしまうことを ご了承願いたい。
霊夢が本当に遠慮ないからな、このゲーム・・・!
ストーリーは、ある日ルーミアが目を覚まさなくなっていた。
ルーミアと仲良くしているチルノ、リグル、ミスティアの3人は
心配そうにルーミアを眺めている。
永遠亭の永琳に見せてもルーミアが起きない理由が さっぱりわからない。
ルーミアは夢の世界を漠然と進んでいくと、チルノたち3人の姿が。
追いかける先でルーミアを待つものは・・・?
内容は、全ステージ1画面に収まる広さのアクションゲーム。
いくつかステージを攻略するとボスが出てくるので、
ボス戦を突破できれば次のステージへ・・・というオーソドックスな作り。
一度クリアしたステージに戻ることはできない一本道の作りだが、
クリアしたステージは別のモードで何度でも遊べるようになっている。
最初から遊べるモードだとステージは40と書かれているが、
おまけモードの方が遊べるステージは多いし、
スイッチ版でも実績的なものはあるのでクリア後が本番に近いかも。
やみだまと呼ばれるバウンド弾を横へ撃ちだす。
敵に当たると気絶させられるので、その間に近づいて攻撃。
すると一定時間アイテムを巻き散らしながら吹っ飛ぶ。
吹っ飛んだ相手が別の敵に当たれば気絶してなくても倒せる。
この連鎖吹っ飛ばしや画面上下・左右は繋がっているという前提の下で
考えて立ち回ることで、僅かな敵を吹っ飛ばしただけで
簡単にクリアできるようになってくるぞ。
ラグナロクオンラインのボウリングバッシュもビックリ。ガーター無し。
すり抜け床抜け、大ジャンプ、壁のぼりなどあるが
一番の特徴は東方本家を思わせるグレイズアクション。
簡単に言えば回避アクションで、その場回避・横回避移動を行い、
この回避行動中に敵弾に当たるとボーナスが入る。
ボス戦だと攻撃力に補正が加わる。
バックステップで大きく移動しながら回避もできるし、
ニンテンドースイッチ版から追加されたバックステップからの
さらなる派生回避アクションにも繋がっていく。
アイテムを集めていくとボムが使えるようになるが、
これは当然、使用した瞬間から無敵になりながら画面全体攻撃。
ボムは3個までキープできるが、敵に触れたり特定の弾に当たると
基本は一発でアウト。残機がなくなるとゲームオーバー。
だが、ボムが3個ある状態で攻撃を受けてもボムを使うことで
ミスをなかったことにできる、いわゆる食らいボムが使用可能となる。
ボムを能動的に使うか、いざという時の保険に使うかはプレイヤー次第。
操作のチュートリアルはゲーム序盤で逐一教えてくれるし、
マニュアルも可愛らしいイラスト共に教えてくれるので
全くわからないままゲームが進んだり、
後から操作を見返せない、なんてこともない。
普通のアクションステージは敵を吹っ飛ばして進んでいく
軽めで敵を まとめて倒すと爽快な仕上がりだが、
ボス戦は東方本家を思わせる弾幕攻撃を仕掛けてくる!
アクションステージでもグレイズアクションのお世話になる場面は
多々存在するが、やはりボス戦でこそグレイズだろう。
というか、グレイズ無いと無理! コンティニューはイージーは無制限、
他の難易度はコンティニューアイテムが必要となるので注意。
やられずに倒しきることでスペルカードを獲得でき、
それがコレクション要素にもなっているのでコンプリートする人は地獄。
コンプリートしなくても初見だと地獄のものもは多い。
ゲーム中で描かれるストーリーはオープニングとエンディング以外、
文章は存在しない。ライブアライブの原始編のように吹き出しで
何を喋っているか おぼろげながら察していくタイプ。
このサイレントな作りだからこそ、独自の雰囲気を作り出している。
そして、だからこそチルノたちとの間に何があったのか?
1つ1つ小さな情報から察していくことで プレイヤーもストーリーを理解し、
ルーミアも3人と どう向き合うかの話にも繋がってくる。
この話の描き方はシンプルなようでいて、本当に上手い。
終盤には普通に泣いてしまった。
単純に最初から遊べる1つのモードだけ見れば
初見でイージーモードだとゲームクリアまで
1時間40分ぐらいあれば出来てしまうだろう。
だが、難易度を上げると獲得スコア倍率は上がるし、
UFOの要素もあってアーケードゲームのように
ハイスコアや早解きを目指していくのが楽しいゲームだろう。
実際にハイスコアと早解きのランキングも別々で付いている。
それに別モードも存在するので、1回クリアして終わりというには もったいない。
BGMも原曲のアレンジがあるのもいいのだが、
約30曲とBGMの面でもボリュームがある。
ゲームの状況で画面左のルーミアの表情が変わったりと
細かい作りもあって素晴らしい。
あえて欠点を言うなら、難易度の高さ。
何故コンティニュー回数が無限のイージーモードへ
初回プレイ時に「おすすめ!」マークがついているのかが よくわかる。
中盤からボスの弾幕がグレイズアクションを考慮してもシャレになっていない。
シューティングではなく重力のあるアクションゲームなので、
常に地面に引っ張られるのもあって避けるのが困難。
先ほど言ったようにイージーモードはコンティニュー無限なので
諦めなければ絶対にクリアできるようにはなっている。
難易度は高めではあるが、もちろんボム無しでも
グレイズアクションだけで乗り越えられるようには出来ている。
あるキャラの耐久スペルカード、『2人きりのフェアリーダンス』は
まさにゲーム中でやる行動そのものがスペルカード名に繋がってくる。
・・・これはもしかすると自分の深読みしすぎなのかもしれないが、
ゲームプレイと見事に一体化していると自分は受け取った。
ストーリーもチルノたちとの友情を描いた良い仕上がり。
というか、今作ほどチルノが良いやつに見えるゲームも あんまり無いぞ!
これ以外だと幻想郷ディフェンダーズぐらいだ。
難易度は高いところはあるが救済措置はあるし、
遊べるモードやステージは十二分存在する。
さすがに東方やキャラそのものを知らないと遊ぶに辛いものはあるが、
知ってさえいる人になら ぜひとも遊んでほしい1本。
二次創作で ここまで綺麗に友情を描いてくれて、ありがとう。