カードでキャラを、アタッチメントで銃をカスタマイズ! LEFT4DEADの流れを継ぐ協力型FPS! Back 4 Blood
今回はバックフォーブラッドを紹介。
自分が買ったのはプレイステーション5の
8580円のスタンダードエディション。
正確には、買えばプレイステーション4・5両方ついてくるが
実際に遊んだのはプレイステーション5版のみ。
あの名作協力型FPS、LEFT4DEADのスタッフが
関わっているだけあって、発売前からの期待値は非常に高かった。
自分もしこたまプレイしたので即予約。
内容は4人で協力して大量のゾンビをなぎ倒し、
点々とミッションをこなしていき、セーフルームまで進んでいく。
最後は大量のゾンビを相手にしながらミッションをクリアして
チャプタークリア、という流れはLEFT4DEADと同じ。
それに加えて武器のカスタマイズが追加。
マガジン・バレル・ストック・サイトの4種類が存在し、
それぞれのアタッチメントを装着することで
オートエイムに補正が掛かったり弱点部位へのダメージが増える、
銃弾のダメージが増加、2倍・4倍スコープになる、
撃ったときの跳ね上がりが小さくなるなど便利なものばかり。
そしてハクスラのように銃やアタッチメントにそれぞれレアリティがあり、
当然高レアリティのものだと強く、効果も高い。
銃によっては良いストックを付けると跳ね上がりが完全になくなり、
取り回しが良すぎる銃にすることもできる。
もう1つの特徴であるカードシステム。
ゲームスタート時やセーフハウスに到達して出発するときに引くことができ、
色んな効果のあるカードの中から好きなものを選んで強化していく。
カードは道中、ランダムで拾えたり拾ったお金で買えたりできるが、
ゲームプレイして溜まっていくスコア的なのが換算されたものを使って
ゲーム出発前の拠点で購入でき、15枚1組のデッキとして編集が可能。
これによって近接・銃毎に異なる強化・回復役など
キャラクター毎に特殊能力はあってもデッキによって
全く異なる役割を担当することができる。
メインウェポンを2つ持ったり、一度使うとクールタイムは必要だが
普段は他のプレイヤーから助けてもらうしかない敵の拘束を自力で解ける、
ダッシュしながら撃つことができるなど、カード効果は様々。
チャプター毎に発現する可能性のあるデメリットカード、
退廃カードもあって こちらは敵が強化されたりステージそのものに変化が起こる。
何のカードが来るか、来ないこともあるので
同じステージでも全く違う展開になることも。
やられた時は銃弾が無限になって助けてくれる味方の援護ができたり、
プレイヤーが入っていないキャラはBOTが操作を担当してくれるので
やろうと思えば1人でもプレイが可能。
BOTはかなりの頻度でプレイヤーの近くへワープしたり、
弾が少なくなったらプレゼントしてくれる配慮が行き届いている。
グラフィック面も非常に細かく作られていて、
特に銃やキャラクターの汚れに関する描写が驚くほど作り込まれている。
ある敵からゲロを帯びるとキャラクターの衣服についたり、
もっと直撃で浴び続けるとゾンビと見間違えそうなことになったり、
近接武器で倒すと返り血を浴びたりする。
あえて欠点を言うなら、ステージに合わせたデッキを作るため、
たくさんのデッキを構築したいとは思うものの、8個までしか保存できない。
フレンドとのプレイならボイスチャットしながらでいいが、
野良だと味方のデッキを判断する方法がないので
どういう役割を担っているのかを知ることができない。
弾やお金が足りない時、アタッチメントを拾うかどうか迷っている時など
相手がどう思っているのかもわからず、
ステージもミッションによっては4人で団結して戦うのか、
バラバラに動くのかの動向もわからないので
ボイスチャットをしない人とのプレイに関しては意思表示が難しい。
というか、ほぼ不可能なレベル。
敵も低難易度だろうが湧いてくるのが速く、
高難易度だとさらに苛烈となり、退廃カードによっては極端に難易度が異なる。
特殊リドゥンというゾンビとは異なるタイプの敵も複数存在するが、
能力が異なる3種類は居ても見た目の違いに大きな差がない。
自分はしばらくトールボーイ・クラッシャー・ブルーザーの違いがわからなかった。
BOTの挙動もプレイヤーが倒れていても、
まわりに敵がいなかろうが なかなか救助してくれなかったり、
それどころか右往左往してその間にゾンビに殴られ戦闘不能になる始末。
その上 プレイヤーが銃を撃っていようが平然と目の前に陣取り、
さらには撃たずにそのまま棒立ちしていることもあるので
このあたりは今すぐにでもアップデートしてほしいぐらい。
マップや仕掛けについて覚える、カードやデッキの存在もあり、
何度もプレイして間接的に難易度が緩和されるゲームではあるが、
BOTの挙動の悪さ、野良オンラインのみんながボイスチャットするとは限らない、
ボイスチャットしてもお互いにわかる言語でプレイしているとも限らないので
そういう意味でも敷居は高い。
武器のアタッチメントを拾う時、前についてたら拾ったものと新しくつけて
それまでつけていたものを落とす、つけていなかったら装着、
という仕組みでしか取り外しできないので
自由にアタッチメント交換ができないのが不便。
実際にプレイしていると そんなことを気にしている暇はないが、
ステージの各所に転がっている死体の描写もグロいのが多い。
そういうのが苦手な人には厳しいかも。
ゾンビが池の上へ荒巻スカルチノフのように寝そべるシュールなバグもある。
描写の作り込みはいいんだから、こういう珍妙なのは直して!
利点も欠点もあるけど、ボイスチャットできるフレンドと一緒に遊ぶなら、
大量のゾンビたちをぶっ倒しまくって突き進むのが文句なしに面白い。
突然のラッシュで「やべえ!大量に来た!」
となったところを苦戦しつつも捌ききって
一息つきつつ「今のはやばかったな」などと話すのは
洋画や洋ゲーの軽口を叩く軍人っぽさもあってシチュエーション単位で楽しめる。
デッキで便利なカードを、相乗効果を考慮したうえで入れても
引けるカードはランダムなので
何のカードを引くことを優先するか考慮するのも面白い。
キャラクターの道中における会話や掛け合いが豊富で、
AIディレクターを今作も採用しているので
プレイヤーの腕やアイテムの状態に応じて自動的に難易度や
ゲームの展開を変えてくるので、全く同じ展開にならないのも良い。
装備とカードによるキャラクターのカスタマイズを使いこなし、
退廃カードによるランダムの味付けを乗り越え、
一致団結して多数のゾンビを張り倒していくのが最高に楽しい。
ただ、野良やBOTとプレイするなら
これからAIやコミュニケーション手段の改善が無いと厳しいと思う。
ステージも少ないかなとは思うが、
そちらは追加の予定があるので楽しみに待っていよう。