難もあるが今でも通じる空前絶後のバッサリ感!鬼武者HDリマスター版
2018年の年末に登場した鬼武者のHDリマスター版、
とりあえずはクリアしたから紹介! 元々のプレイステーション2版は
「グロテスクな表現が含まれています」シールにビビって
プレイしていなかったので、これが初プレイとなる。
ストーリーは、戦国時代・・・稲葉山城に住む雪姫から明智左馬介に
「城内で不審な事件が起きているので戻ってきて助けて欲しい」
という手紙が届く。
左馬介は稲葉山城に戻るも、目の前で雪姫は幻魔にさらわれてしまう。
ふとしたことから鬼一族の力を得た左馬介が幻魔と戦い、雪姫の救出を目指す!
主人公である左馬介は当時でも起用がニュースになった金城武!
今作は声を再録したことでプレイステーション2版の棒読みとやらが解決!
・・・してはいるが、たまに怪しい喋りの時もあるので、
本当に『ある程度解決』ぐらいに留めておこう!
ゲームとしては あちこちにある仕掛けを解いていきながら
行ける場所を増やして進めていくアクションアドベンチャー。
戦国バイオハザードとも呼ばれていただけあって、進め方は近い。
「こんな時代にこんな仕掛けのある城ねーよ!」
って思うところも実にバイオハザードテイスト。
しかし、ゲームプレイ内容は全く異なる。
時代も時代、左馬介は侍なので武器もそれに合わせて
刀・大剣・薙刀・弓・火縄銃となっている。
刃物は敵を倒して出る魂をつぎ込むことで強化もできる。
操作は方向ボタン左右で向きを変え、
上で向いている方向へ進むラジコン操作に加え、
スティックを入れた方向へ進めるスティック操作
(ゲーム上ではアレンジ操作名義)の2種類。
2種類の移動方法はあるが、使い分けは簡単。
スティックで操作するか方向ボタンで変わる。
どちらを使うも、臨機応変に使うも自由。
ただし、ProコントローラーかHORIの十字コンじゃないと
ラジコン操作は少しやりにくいと思うので注意。
戦闘は移動による攻撃、回避、防御、
画面左上のゲージを消費しての必殺技『戦術殻』の4つ。
たまに操作する くノ一の かえでの操作中には出来ないこともある。
当時としても戦闘で出来ることは少ないぐらいだが、
一番拘りを感じる部分は効果音だろう。
「ズシャッ!ズシャッ!」と響き渡る斬撃音が心地よく、何度聞いても飽きない。
HD振動の触感も良く、見事にバッサリ感を演出している。
この斬音がなかったら魅力はガタ落ちだっただろう。
まさに龍虎の拳における龍虎音だ。
敵の攻撃に合わせて攻撃をすると一閃に変化。
ほぼ全ての敵を一撃の元に切り伏せられるし、
体力回復の魂も出やすい効果もある。
タイミングは非常にシビアなので、よっぽど上手い人でもないと
狙って出すことはできないが、上手く決まると最高に爽快。
敵の種類も豊富で色々な立ち回り方を要求されるのも面白い。
強化ポイントの入手や回復は
基本的に倒した敵の魂を吸い取ることで行うため
一度敵を倒しきったエリアでも少し間を置くと再度敵が配置される。
これを繰り返して稼ぐことはできるが、
基本的に体力回復の魂は一閃以外出にくい。
あちこちある薬草や丸薬をメニュー画面から使うことで
いつでも体力回復が行えるが、入手できる数に限りがあるので乱用は禁物。
魂を使った強化で薬草を丸薬にすることは可能。
化け物を斬って斬って斬りまくるのは実に爽快だが、
見逃せない欠点も多々存在する。
まずは最低難易度『易しい』でも やや難しい。
正確には回復アイテムが先述の理由により
迂闊に使えないことによるプレッシャーがある。
ゲーム自体は多少ゆっくり進めても4時間ぐらいで終わるので、
一度クリアすれば「思ったより回復アイテム節約したな・・・」
とはなるかもしれない。
ゲームオーバーになった際、
いちいちタイトル画面まで強制的に戻されるのも時代的に古い。
謎解きに失敗して即死、なんてこともあるのに
こんなところをオリジナル版から引き継ぐ必要はない。
だいたいそういうところの近くには
セーブポイントがあったりするので、リトライ機能をつけていい。
プリレンダムービーはスキップできるが、
ゲームほとんどのムービーを占めるリアルタイムレンダのムービーは
スキップできないので、余計にやり直しが面倒に感じて来る。
一番の欠点は、視点がコロコロ変わりすぎるところ。
カメラの視点は自由に動かせず、特定の場所を過ぎると
別アングルに切り替わるバイオハザード1~3と同じ形式だが、
敵と積極的に戦わなくてはいけない作りのゲームでコレはストレスになる。
ちゃんと敵と戦闘するような場所では見やすい視点で、
かつ視点が動かなければいいのだが
当たり前のように画面が切り替わりまくって見辛い。
ひどいところだとカメラに敵が被って
全然攻撃や回避のタイミングが掴めないことも。
ストーリーも続編が前提だったのか、
途中でフェードアウトして音沙汰の無いキャラがいる。↑とかな!
良くも悪くも『リメイクではなくリマスター』だが、
敵の攻撃を受けるか避けて斬撃を叩き込む。
ここ一番で戦術殻で押し切る!
このシンプルだがバッサリと敵をたたっ斬る感触は
文句無しに今でも通じる楽しさ。ここだけで このゲームを推せるほど。
次に行くところが ややわかりにくかったり
視点関係は辛いが、興味の湧いた人なら たぶん大丈夫のはず・・・!
簡単なゲームではないけど、熱いゲームではあったぞ!