地図じゃなく天気! 学習漫画版 名探偵コナン 地図の謎
子供に漫画を読みながら学ばせる通称『学習漫画』。
教材として使われてきましたが、今の時代は男女ともに
人気の名探偵コナンがよくつかわれています。
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青山先生ではなく違う人が 漫画部分を描いているということで、 ぶっとんだ内容(誉め言葉) になっていることが多く、 魅了されて集めてましたが 今年になってエーツーで発見! 自分が持ってない『地図の謎』を!
エーツーありがとう! 美品のデータックも 売ってくれてありがとう! |
それでは、この学習漫画に収録されているコナン漫画を、
大雑把にチェックしてみよう。どのように地図が絡んでくるのだろうか。
開始1コマ目からぶっとばしてる。
余計な展開を飛ばしてページの節約は学習漫画でよくあること。
にしても、ここまで大変なことになってるのは滅多にねえな!
炎の形が馬に似てるから犯人を赤馬と
やたらシャレた名前で呼んでいるのはともかく、
2年で21件目はシャレになっていない。
何故、赤馬の仕業かは わかるのかというと、
同じ着火剤を使っているとのこと。ち、着火剤?
今回被害にあったラーメン屋さんは
毛利小五郎に赤馬を捕まえてくれと依頼する。
店主は この地元を盛り上げるため、どうしても ここに店を構えたいとのこと。
コナンも故郷のために頑張る姿を見て犯人を捕まえることを決意。
しかし、店主の想いを聞いたあとなのに蘭が
「ま、またここに?」と言ってるのはKYすぎる・・・
こうして日本地図を広げ、赤馬の犯行現場を追いながら───やべえな!
被害の規模が本当に日本中じゃねえか!
毛利小五郎に もっと前から依頼が来ててもおかしくないぞ!
ここまでやられていた警察がダメなのか、赤馬が凄いのか・・・
一応地図を広げて地図記号は出てくるものの、
赤馬が放火魔なので それに繋がって風に関する天気の話が多く、
地図の話は これぐらいしかない。
事件と地図の話の咬み合わせに ややズレが感じられる。
被害現場を調べていくと、シャッター通りばかりであることに気付く。
調査中に赤馬から「歴史上最大の火災を起こしてやる」と犯行予告電話が!
コナンが推理した場所へ急いで向かうことに。
「 燃え上がる様子を山から見ているに違いない!」
と、コナンは単独で向かって普通に発見。
だがここまで読んでいると動機に繋がることが何1つ見当たらない。
何故、日本中のシャッター通りに火をつけていたのか?
動機はたまたま通った夜のシャッター通りで二度も強盗にあったから。
でも誰も助けてくれず、シャッター通りがあるから街の治安が悪くなる!
だから放火するお! とのこと。ただの逆恨みじゃねーか!
怒りの方向性そっち!? 強盗が悪いだけでシャッター通りは関係ねーだろ!
ただのオッサンが博士の作った秘密道具に敵うわけもなく、
腕時計型麻酔銃一発で終了。あっけない放火魔の最後。
ガハハではない。 |
漫画は2本収録されており、合間にあるコラムでは
しっかりと地図記号や地図の歴史そのものについても触れ、
大人が読んでいても勉強になるのですが
漫画本編だけで地図について学べる部分が少なすぎる上、
犯人が放火なので風向きに関することばかりで
むしろ天気の方でやるべきだったのではと思わなくもありません。
2本目の漫画では もう少し地図について踏み込んでいるし、
地図について楽しみながら学びたい欲求には答えてくれているので
そういう意味ではターゲットに沿った内容なのかもしれない。