虚無の横スクロール犬アクション!まるで一噛みで味が終わるガム! .dog
今回は12月24日にニンテンドースイッチにて突如配信された
1000円のダウンロードソフト、『.dog』を紹介。
『※本作は日本語に対応しておりません』と書かれているが、
このゲームで出てくる文字はタイトル画面のメニュー項目と
オプション内の項目しかないので日本語が無くても問題ない。
本来なら頭に持ってくる画像はタイトル画面にすべきと思ったが、
なんとこのゲームにタイトルが表示される画面が無いため(なんで?
ゲームアイコン画像を使わせてもらった。
ステージは全部で50。
1000円のゲームと思えば大・・・というほどでもないが、なかなかのボリューム。
タイトル通りプレイヤーは犬を操作。
できる操作は左右の移動とジャンプのみ。
ジャンルは横スクロールアクションなので、左から右へと進んでいけばいい。
・・・わけではなく、そのステージにいる敵全てを踏んで倒すことでクリアとなる。
ステージを右端まで行っても何も起こらない。
なお、冒頭に書いた通りこのゲームはプレイ中、
一切文字が表示されないので そのルールに気づくまで
犬がステージを彷徨うこととなってしまう。
敵は何種類かいるが、全て踏むことで倒すことが可能。
だが、もし敵に触れてしまうと犬が分解されて死んでしまう。
その場合、ステージ最初からリスタート。
残機の概念はなく、そもそもステージは解禁されたところなら
どこからでもスタート出来るのでデメリットは ほとんどない。
あえて言うなら、そのステージの最初からスタート、がデメリットか。
それでも1ステージあたり1分ほどしか掛からないが・・・。
かなりシンプルなゲームに聞こえるが、犬の判定が微妙におかしく、
この位置にいても右下の敵に衝突したと扱われて死んでしまう。
気持ち大きめに判定を取られているのかもしれない。
それでこのゲーム、欠点を言うならあまりにもシンプルすぎること。
ステージギミックは何もなく、出てくる敵のグラフィックは
ギリギリ両手で数えられるぐらいは存在するが、
敵は移動速度が遅いか速いかの2種類しか存在しない。
一応画像のような段差をギミックと数えれば そこそこ存在するが
それで『そこそこ』のレベルなので、
ステージの構成自体が最初から最後まで眠気を帯びてくるほどに退屈。
なのにステージ構成を使いまわしているものががあるので、余計にキツイ。
タイムの概念もなく、敵も居ないのに謎の通路があったりと
使いまわしていないところでも疑問が浮かぶところが多数。
ステージも1つあたり1分かかるかなってところなので
50あっても1時間足らずで終わってしまう。
ゲームはボリュームだけで語れるものではないが、
ステージの構成を手抜き、BGMも悪くないぐらいで特徴を感じない。
敵は踏まれるだけの存在で左右に移動する以外なにもしてこない。
ボリュームがないのなら他のところで凝った作りを見せてほしいのに
それが何も感じない。何故犬を操作して雪山や火山を冒険するのかの
ストーリー的な背景が一切存在しないのも虚無感を生み出している。
犬の操作も移動とジャンプしかないので、
操作性に関する話はジャンプの頂点当たりだと
左右移動がちょっとやりにくいかな・・・ぐらいしか言うことがない。
自分はステージ30ぐらい済んだところで、
「何故、自分は1週間の激務を終わらせてこのゲームを遊んでいるのか」
という己の人生に疑問を持ってしまった。
しかし、こうも思うのです。
混沌と秩序、相反する事象の鬩ぎ合いこそが現代のゲームだと。
自然界にパラダイムシフトをもたらし続けるように、
ゲーム業界にもパラダイムシフトをもたらしているように。
それこそが現代の歩むべき、進むべき人の道なのかもしれません。