帰ってきたスタンリー!ドンキーコングの股間にスプレー!アーケードアーカイブス版ドンキーコング3
ついにドンキーコング3のアーケード版は配信!
もちろんアーケードアーカイブスシリーズの1つ!
1983年10月の稼働開始したゲームだけど、
ファミコン版しかやったことなかったので嬉しい!
ファミコン本体は1983年の7月に発売したのに対して
ファミコン版ドンキーコング3は1984年の7月と
ロンチから1年間が空いていたが、自分が遊んでいた
ファミコンのシューティングゲームなので思い入れはあり、
アーケード版もやってみたかったので購入。
「なんでドンキーコング3?」「1はあるけど次はJrだよね?」
と言う声もあるだろうが、単純にJrが後に2扱いとなったから。
正確には、海外のゲーム&ウォッチ版ドンキーコングJrが2名義なので
そちらに合わせたものと思われる。
ゲーム&ウォッチ版ドンキーコングは1対1の対戦ゲームになってるが。
プレイヤーはスプレーを持ったスタンリーを操作し、
暴れ出したドンキーコングや花を奪い取ろうとするハチを退治する。
全てのハチを倒すか、スプレーをドンキーコングの股間に噴射し続けて
一番上へ押し上げるとステージクリア。
なんで主人公がスタンリーになったのかは不明。マリオじゃない理由はある。
それは、ドンキーコングはマリオのペットだったが前作のJrの後に
売却されたという今ではとても表に出せなさそうな設定のため。
それでもなんでドンキーコングが虫と共に花を狙うのかは不明。何故だ。
虫に触れたり、虫が出したりする飛び道具に当たったり、
ドンキーコングは少しずつ降りてくるので一番下まで来たり、
ステージによってはドンキーコングが投げてくる椰子の実に当たったりするとミス。
花を奪い取ろうとするので全部奪われたらアウトと思いきや、
実は全部取られてもミスにはならない。
あくまでも花はクリア時のスコアボーナスにのみ関係してくる。
ちなみに時間制限はないが、時間をかけすぎていると
画面の左右からロープを食べる虫が現われて
ドンキーが下に落ちるまでの時間が短くなるので
それが実質的なタイムリミットとなる。
プレイヤーが出来るアクションは少なく、
上下左右への移動とスプレーの噴射のみ。
最上段にいる時に上入力でジャンプするが、ジャンプしながらの移動は不可。
ある程度ドンキーコングを上へ押し上げると届かないので
途中からジャンプ噴射になるが、ドンキーをアイテムのある地点まで押し上げると
パワーアップアイテムのスーパースプレーが落ちてくる。
これを取るとスプレーの噴射スピードが上がり、
一度に出せる数も増えるので連射が良く効く。
この状態でなければ倒せない虫もいるので重要アイテム。
敵は斜めに突っ込んでくるのに こちらは真上へしか撃てず、
さらに敵は花を持ち去るとパワーアップしたり
編隊を組んで襲い掛かってきたり、倒すと打ち返し弾を出す敵がいたりと
まさに多種多彩な攻撃を仕掛けてくる。
ファミコンではカットされたドンキーコング登場シーンのアニメーションが滑らか。
こうしたファミコン版でカットされたものを
アーケード版でチェックすると嬉しい気分になる。
しかしミスしてしまうと画面内に存在する虫が全て
スタンリーへ襲い掛かってくるという恐ろしい演出になので、
パタッと倒れただけのファミコン版の演出変更は納得。
ステージは実質的には全部で3つと少ないものの、
アクションとシューティングの合わせ技としては当時としても斬新。
良くも悪くもファンや資料的な価値を求める人向けのゲームだが、
今遊んでも手ごたえがあって面白い。
派手な演出はゲームオーバーぐらいだけど、骨のある1本。
興味が湧いたなら買って後悔はないと思う。