それるすしさんから追加でプレゼントが届いた。
追加というか、たぶん届くタイミングがズレただけのような気がする。
どちらにせよありがとう!
中身は小説版 風来のシレン 黄金郷アムテカに舞う花!
これは風来のシレン1作目の小説版!
シレンの漫画はコロコロコミックでボンバーマンなどを描いていた人による
シレン2のギャグマンガと、別の作者さんによる月影村の怪物、
あとは笑いの壺を読んだことあるぐらいで、小説版は初めて。
この本が発行されたのは2004年なので、
本編はアスカ見参PC版が最新作。
シリーズの最新作だと同年にネットサルが出てる。
小説版だけのオリジナルキャラもいるが、
最終的にはゲームでも仲間になるメンバーで突き進むこととなる。
ヤブメが重要キャラになってるのは予想外でありつつ面白い役どころ。
ヤブメはゲームをプレイしたことある向けに言えば、
地下水脈の村にいる三つの試練の話をする婆さんと言えば伝わるだろうか。
オープニングもセリフはゲームまんまではないが
苦労して こばみ谷に到着し、コッパの語りと共に
遠くに見えるテーブルマウンテンを眺めるところから始まる。
珍しいタイプだが、シレンのセリフは一切ない。
表情やアクションの描写はあるがセリフはなく、
何らかのセリフを口にしてコッパがそれに対するリアクションはあるが
読者がそういったシレンのセリフを直接目にすることはできない。
シレンがどういう口調なのかはあくまでも読者に任せているということだろう。
ただ、性格は節々から伺え、かなり度をすぎたお人よしで
コッパからも見返りを求めず人助けして腹が減ったときぐらいは
食事ぐらい求めろと抗議が来たこともあったらしい。
ゲームではプレイするたびに地形がかわる変則地形と呼ばれる舞台だが、
小説版では大雑把に触れられ、出会い頭に敵に殴られることが多いので
奇襲をよく警戒しているとか、描写的にゲームと照らし合わせても
違和感が少ないようになっている。
アイテムに風来のシレン2由来のものがいくつかあるのは・・・ご愛敬ということで。
この場合は『かもしれない』なので、
2で身につけて効果を確かめたことのある経験から
そういったことを髣髴とさせたように見えただけとも受け取れるか。
ゲーム中のランダムイベントも入っていて、
プレイヤーが読むと「あったなこんなの!」となることは間違いない。
ただ、実際はスララと目をやられた少女は別キャラだが、
別々で処理すると長引くので一緒にした上でドラマ仕立てにしたのだろう。
コッパが準主役なので出番が かなり多く、この話でも非常に重要な役どころ。
小説版でもギタン投げについて触れている。
なんでギタン投げがあんなに強いのかも教えてくれている。
納得いくかは別だが、こういう細かい描写が多く、
プレイしたことある人を楽しませる工夫があちこちに存在。
あとがきでシリーズ作を短くもアスカ見参PC版までどころか
ガラケー版の初代風来のシレンに月影村の怪物win版まで触れている。
ガラケー版はさすがに数が多すぎて全部は触れていないものの、
小説版から入ってゲームに興味を持った人に対する導線としては十分。
ただ、英雄感の強いシレンの描写が多い(3ほどではない)ので、
『普通の冒険者(風来人)』としてのシレンや
ダンジョンでの冒険をメインに楽しむ人には向いてないかな。
探索しつつ登場人物たちの過去に絡んだドラマをメインにしてるから
3分の1ぐらい読んだところで奇岩谷まで行くからね・・・。
冒険のメインはあくまでもテーブルマウンテンってことで。
アイテムの名称も原作そのままなので、
シリアスな場面で「困った時の巻物があれば・・・!」
とあって笑っていいのか焦っていいのか悩む場面もあったがな!