母親が持っていた同人誌もネットで情報が全然ないので
ブログに書き記しておく。中身の質が高いのもあって、
このまま何も知られずに消えていくのは惜しいと記事にする。
このHi-Tech(ハイテック)を知らない人へ簡単に説明すると、
ゲームの攻略情報が たっぷりと載っている同人誌。
掲載しているゲームの攻略情報はドラゴンクエスト2、
リンク冒険、ミシシッピー殺人事件、ロマンシア、メトロイドなど。
古いゲームばかりだと思われるが、それもそのはず。
昭和62年に発行されたものだからな!年季が違う!!
この同人誌を今でも ここまで綺麗に保管していた母親には頭が上がらない。
このハイテックを作ったのはどんな人たちかと言われると、
今ではスタジオベントスタッフの人たちだ。
わかる人に言うなら、攻略本のアルティマニアシリーズを手掛けている。
肝心の内容はというと、かなり細かい。
ドラゴンクエスト2で言えば村や城下町で売られている品物を
リスト化した上で売値も記載している。
魔よけの鈴の効果も載っているし、重要アイテムの入手場所もバッチリ。
ドラゴンクエスト2で最難関のロンダルキアへの洞窟のマップも描かれている。
落とし穴の場所も載っていれば宝箱の場所と中身も載っている。
まだ雑誌などで攻略されていない人には相当ありがたかっただろう。
リンクの冒険はストーリーの紹介が何やらおかしい。
攻略記事自体は普通なのだが、何故あらすじ部分だけこうなってるんだよ!
リンクとインパは こんなこと言わない!
ミシシッピー殺人事件の攻略記事もあるが、
当時「売れに売れたといわれる」と書かれているあたり
それに伴って相当苦労した人が多かったと思われる。
攻略て順はチャート形式で しっかり載ってて
やるべきことは全部記載されているのはありがたいが、
自分にはとてもワイン片手に じっくり楽しめるような内容ではなかった。
メトロイドの攻略は手順が載っているのは流石だが、
マップの描き方が綺麗すぎる。もちろん描くのは大変だけど、
調べるのも大変だったろうな・・・初代メトロイドは似たような地形が多いし・・・。
アイテムの場所やゲートの色すら記載しているという凄まじい労力。
もちろん攻略情報を書くためにはゲームを攻略しなければならないが、
このような苦労話を見ていると本当に大変だったことを思い知らされる。
これは あまりにもシドーが強すぎてパルプンテの隠された効果で
倒せるんだと思い込み、何十回とトライしたライターの苦悩。
同人誌を描いた人たちの努力が凄ければ読者も凄い。
読者の投稿コーナーもあるが、
これはPC-6001のドアドアの隠しメッセージの見方の紹介。
その見方がおかしい。
何がどうなってこんな文字を入力すれば見られると辿り着いたのか・・・。
ゲームの中身を覗き見したうえで、
どうやって見られるかをチェックでもしたのだろうか・・・。
こういうゲームの攻略記事をまとめた同人誌というのは今でも出ているが、
やはり前書き後書きがあると当時のゲーマーの情勢も伝わってきて
攻略以外の楽しさも見いだせて面白い。
昭和62年のゲーマーの状況をハッキリと覚えている人は そう多くないと思うので、
こうして当時の空気を疑似的に浸るには素晴らしい1冊。
間違いなく目を通しているだけで楽しい1冊だが、
難点は今になって手に入れようと思っても手に入らないことだろうか・・・。