ひまつぶし

ひまつぶしに書いているブログです。

クラウドゲームをいくつか遊んできておもうこと

クラウドゲームサービス。
利用者のコントローラーの操作がネット回線を通して
処理をクラウドサーバー上で行うことでゲームのプレイ動画が
ストリーミング配信でやりとりして遊ぶことができる。
これのメリットはゲームそのものの容量を使わず、
ゲーム機には少な目の容量をしたクラウドゲームアプリだけで済む。
ものすごく大雑把に説明すれば、実際にプレイできる動画配信だろうか。

 

最近、そこそこ聞くようにはなったクラウドゲームなるものを、
聞いたことはあるけど実際に遊んでみた人はどれほどいるかはわからないし、
意外と手広いクラウドゲームサービスはあるものの、
自分はそこまで遊べていないので全部が全部同じとは言えないが、
自分が遊んだ範囲のクラウドゲームについて軽く書いておく。

あまり大した内容ではない上に主観でしかないので細かい部分は勘弁してください。

 

 

まず、自分が最初に遊んだクラウドゲームは
3DS版ドラゴンクエスト10。
当時どれぐらいの容量だったかはさすがに覚えていないものの、
約20Gものドラゴンクエスト10本体の容量ではなく、
約100Mの小さな容量を使うだけで3DSを通じて
ドラゴンクエスト10が遊べるのもあって、自分は発表即購入を決意。
当時はwiiUにてプレイしていたが、3DSでも遊べる魅力に惹かれた。

 

 

そして実際にログインしたところ、自分のキャラの格好がダサイ
と言うことすら些細に感じてる問題が見えてくる。

 

 

それは、文字が読みづら過ぎると言うRPGとしては致命的な問題。
これは撮影に使っているカメラの問題もあるが、
少なくとも文脈からどんな項目か推測するのを除いて、
何も知らない人がパッと見ただけで漢字が何と書いてあるか
読み解くのは非常に困難だと思われる。

 

 

今となっては懐かしいスキル構成に感じてしまうが、
実際にプレイして漢字を読むことの困難さを痛感。
他機種の画面構成を3DSの画面に合わせて縮めた結果
こうなってしまったのだろうが、読みにくくなることぐらいは
テストプレイでわからなかったのだろうか。

 

 

後々アップデートが入って読みづらい漢字に手が入り、
行間も少し空いて読みやすくなった。
セリフウィンドウも3DS版に合わせて1画面に入る分を減らし、
大きくしたことで視認性が増した。

 

 

しかし、それでもクラウドゲームとしての難点はあった。
当然終始インターネット通信をしているので
インターネット回線の通信速度が何かの拍子で
僅かに上下すると映像に乱れがでたり操作に遅延がでてしまうこと。


ネットワーク速度で画質を自動調節して
ゲームプレイの快適さを優先するシステムはよく出来ているものの
3DSは携帯ゲーム機、プレイしたまま態勢をかえたり
持ち歩き出来てしまうことで、3DSとルーターとの位置が変わって
電波が乱れ、それが元で画質が乱れたりラグに繋がってしまうこともある。
逆に電波が安定さえしていればコンビニwifi
スマホテザリングでも画質の自動調節が入ることはあっても
操作性にラグを感じることはあまりなかった。

 

 

文字の大きさは何とかなってもこれに関しては
プレイヤー側の問題であり、さらにクラウドゲームは
クラウドサーバーの混雑具合でもプレイ環境が左右されてしまうため、
3DS版発売当初と3DSの無料体験版が配信されたあたりは
ラグが比較的起きやすかったりした。
なので、その時期だけプレイした人は3DS版ドラクエ10は遊びづらい、
というイメージが付いてしまうかもしれない。

 

 

次に遊んだクラウドゲームはニンテンドースイッチ
ファンタシースターオンラインクラウド
これは基本無料で遊びやすく、興味もあったのでプレイしていた。

 

 

こちらはグラフィックがドラゴンクエスト10よりは良く、
アクション性が高いゲームなのでクラウドゲームはどうなのか?
と思ってプレイしたところ、想像以上に快適だった。
あまりに快適でセブンイレブンのコンビニwifiでプレイしても
さすがに画質の低下はあったが操作性そのものは犠牲にならずプレイできた。
(それでもコンビニwifiマルチプレイをする気にはならなかったが・・・)

 

 

何故ファンタシースターオンラインクラウドは快適だったのか?
エストを受けるため、プレイヤーが集まりやすいロビーを見てほしい。
先ほど『クラウドサーバーの混雑具合でもプレイ環境が左右されてしまう』
と書いたが、見ての通りプレイヤーそのものが少ないので
クラウドサーバーが混雑になるほど遊ばれていないと言う結論に達した。

 

 

PS Nowも点々と手を出していたのだが、
こちらはクラウドサーバーがどういう仕組みかはわからないものの
携帯・据え置きを切り替えないニンテンドースイッチと違って
据え置き専用のプレイステーション4や5なので安定しやすいが、
プレイしている人が多いと順番待ちとなって遊べるようになるまで
時間待ちが発生してしまったり、遊ぶ側かクラウドサーバー側の都合で
通信環境が悪くなると「通信環境が悪いためゲームを中断します」
と出て終了してしまうこともあった。
そこまでPS Nowが混雑することはあまりないものの、
もうちょっと時間的な余裕が欲しいとは思う。


プレイステーション4のゲームのほうが動作に負荷があるのか、
プレイステーション3のゲームよりは ややラグを感じる面もあった。
それに、プレイステーション4のゲームが遊べるものの
画質は最大720pなのでそのままの画質で遊べるわけではない。

 

 

次に手を出したクラウドゲームはニンテンドースイッチ
バイオハザードクラウドバージョン。
グロテスクバージョン準拠で遊べるのは意外だった。

 

 

画質は高めのゲームだが、色彩はPS Nowや
ファンタシースターオンライン2と比べて少なめなので
遊び心地はどうかと気になってプレイしてみたが、
色彩は少なくとも画質そのものが高いと
画質低下でゲームプレイそのものを優先。

 

 

それはいいが、色彩は少な目で画質を下げられると
かなりボヤけて周囲の状況判断もしづらくなってしまう。
当然だが画質の低下するタイミングはプレイヤーにわかるわけないので
エイムの時に画質が低下されると死活問題。

 

 

それと、バイオハザード7はクラウドバージョンであろうと
人気タイトルだからか遊んでいる人がそれなりに居たため、
配信してしばらくは画質の低下だけでなく
操作の遅延が発生することもあった。

 

 

配信開始してしばらくはこういうこともあったが、
間を置くことで切断まではさすがになくなった。
クラウドサーバーとの回線は常に一定ではないので
長時間プレイしていれば画質の低下は免れないが、
それでも配信間もないころと比べれば全然遊べる。

 

 

遊んでいなかったフラグメンタリーパッセージ目当てに
キングダムハーツHD2.8ファイナルチャプタープロローグを
プレイしてみたものの、バイオハザード7とは似て非なる欠点があった。

 

 

キングダムハーツのウリは『簡単操作で爽快なアクション』だが、
その爽快さを引き立てる派手なエフェクトでゲーム自らが画質の低下を促し、
アクションRPGなのに周囲確認がしづらくなり、
たくさんの敵が出てくると より画質の低下を招く。
動きの速いアクションなのもあって、
一瞬でもラグが発生すると遊びにくさが半端ではなくなる。

 

 

フラグメンタリーパッセージでコレなので、
もっと派手なアクションで敵も味方も多い
キングダムハーツ3だと遊ぶのが困難じゃないだろうか・・・。
少なくともデビルズウェーブはフラグメンタリーパッセージでも
画質が大荒れするぐらいだったので遊ぶのがキツかった。

 

 

ここまでクラウドゲームを遊んできて思うことは、
やっぱりクラウドサーバー側との通信問題が一番の難題。
ユーザー側の回線速度は今の時代、問題は少なくなってはいる。
しかし、クラウドサーバー側は無尽蔵に良いものを用意できるわけではなく、
コストの問題はあるかもしれないが、それでもクラウドサーバー側の環境か

クラウドゲームのアプリそのものを
今以上のものにしないと遊びにくい状態は好転しないんじゃないだろうか。


人気タイトルに集まるとラグが発生するのは仕方ない、で済ませるには厳しい。
クラウドサーバー側でゲームタイトルを用意しなければならない以上、
マイナータイトルだけ用意しても採算を取るのは難しい。
どうしても人気タイトルも遊べるようにする必要はある。
なのに人気タイトルに集まったらラグや画質の低下、
ではクラウドゲームの印象はよくならないと思う。

 

 

クラウドサーバーとずっと接続しなければいけないので
オンラインじゃなきゃダメなのは仕方ないと考えても、
スリープモードやレストモードで中断できないのも
今のゲーム機には合わず、それにオートセーブがないタイトルは
突然回線不良で切れた時のダメージは大きい。


そうなった時のために何かしらの保証が欲しいところだが、
ドラゴンクエスト10のようにクラウド版専用の作りを用意できるのは
早々出来ないことなんじゃないだろうか、と言う気もする。
突然の切断を受けた時でも最低限のセーブデータの保証が成される
ネットゲームのドラゴンクエスト10や
ファンタシースターオンライン2はクラウド版の相性がよかったのかもしれない。

 

新しいゲーム機に変えるたびに、移植されたタイトルの買い直しという欠点を
解決できる方法として理解はできるので、
自分は気になるタイトルのクラウド版が来たら
クラウドゲームの技術の進歩も気になってたぶん遊んでしまうかもしれない。