ニンテンドースイッチでキングダムハーツ!クラウドバージョンの欠点と噛み合わせが悪い! キングダムハーツ2.8HD ファイナルチャプタープロローグ -キングダムハーツ0.2バースバイスリープ フラグメンタリーパッセージ- クラウドバージョン
今回紹介するのはキングダムハーツ2.8HD
ファイナルチャプタープロローグのクラウドバージョン。
ニンテンドーeショップで定価5280円にて配信中。
バイオハザード7クラウドバージョンなどとは異なり、
扱いは買い切りのゲームと同じで一度買えば
あとはネットワーク環境があるとこなら追加料金なしでプレイ可能。
実はこれに収録されているキングダムハーツ0.2バースバイスリープ
フラグメンタリーパッセージが未プレイだったので
キングダムハーツのクラウド版にも興味があって購入、プレイしてみた。
フラグメンタリーパッセージはバースバイスリープの続きの物語で、
3へと繋がる話にもなっている。キングダムハーツ3のPVで
アクアが闇落ちしていたので何があったのかと思いきや、
割とあっさり原因がわかって片が付いたので
今作をプレイしなくても3のストーリー的にはあまり問題はない気はする。
3への繋がりを期待するより、
1のエンディングを見た人の方がテンションは上がると思う。
これまでのおはなしとして過去作の話を眺められるのもありがたい。
ただし、話が積もったシリーズではあるので
全部読もうとするとそれなりに時間が掛かる点には注意。
ジャンルはシリーズ恒例のアクションRPG。
しかし、レベルを上げてもアビリティなどの習得はないので
積極的にレベルを上げる恩恵は薄いものの、
キングダムハーツ3の戦闘システムの一部を楽しめるだけあって
簡単操作で派手なアクションで暴れまわれる。
シュートロックやシチュエーションコマンドもあって
空中攻撃の誘導性能も高いので遊びやすい。
誘導性能の高い通常攻撃と魔法を使い分け、
回避とガードで敵の攻撃をさばき、
反撃して敵を倒していくのが楽しい。
操作性の良さもあって、キングダムハーツ3をプレイしたあとでも
爽快に立ち回っての戦闘が楽しめる。
MPも使い切ったら一定時間MPチャージ状態になり、
それが過ぎればMPが全回復するキングダムハーツ2からの
MPチャージ方式なのでバンバン魔法を使っていける。
しかし、クラウド版ならではの欠点も見逃せない。
有線といえどプレイ時間が長くなると再接続状態となって
コントローラー操作を受け付けなくなることがある。
この時間は長くても5秒あるかないかだったが、
戦闘中に5秒も動けないことがあったら致命的なことは
アクションゲームをプレイしたことある人なら嫌でもわかると思う。
クラウドサーバーにプレイ環境が影響するのもあって、
突然切断されてセーブポイントからプレイし直しになることもあった。
クラウドサーバーの状態や告知はトップページにしか出ず、
プレイをしているとサーバーの状態はわからないので
突然切られてしまうことも。
イメージとしては動画配信を遠隔操作するようなものなので
画面にあまり動きがなければ綺麗に、
画面に動くものがたくさなれば画質が低下、と言う挙動をするため
ラスボスの大量のザコが文字通り波のように襲い掛かってくる
デビウルズウェーブは相性が悪く、画質の低下が著しい。
ガードしても普通に視界が敵で埋まって見辛くなるのに、
敵が埋まる都合上 画質も低下して より見辛くなってしまう。
ボタン操作などはしっかりニンテンドースイッチのものに
差し替えられているのは細かくて良いのだが、
プレイ環境がネットワークだけでなくクラウドサーバーにも影響され、
さらにオートセーブが無く、スリープモードにして続きを即座にプレイ!
なんてことができないクラウド版ならではの欠点も抱えている。
画面の派手さによって画質を自動調整してくれる
ユビタスのクラウドゲーミングシステムも
派手な絵作りに凝っているキングダムハーツとは相性が悪い。
この規模のゲームをクラウドで動かせるのは凄いのだが、
そろそろ『動いて凄い』から1歩何か、切断された時の保険が欲しくなる。
そういう意味では3DS版ドラゴンクエスト10や
スイッチ版ファンタシースターオンライン2はオンラインゲームなので、
切断されてもセーブデータが消えることはなかったので
相性は かなりよかったのかもしれない。