堅実に作られたキャラものタイピングゲーム!演出は地味! 時々鬼畜! 特打ヒーローズ 名探偵コナン
今回紹介するのは、特打ヒーローズ 名探偵コナン!
いわゆる名探偵コナンのタイピングゲーム!
特打ヒーローズなるタイトルがついているものの、
特打ヒーローズは名探偵コナンしかない上に
対応OSバリエーションがあるだけで
他のコナンタイピングゲームも無い。
特打ヒーローズなるシリーズとはいったい・・・?
そもそも大雪が降り、大量に積もって新年早々6時間弱もぶっ通しで
配達したあとに書く記事ではないと思う。
メニュー画面のインターフェースが独特で、
各キャラがそれぞれの項目を担当。
コナンをクリックするとメインとなるタイピングゲーム、
博士はオプション、蘭はゲーム終了、、
毛利のおっちゃんは入力に対応したローマ字の表示といった感じ。
灰原はキーボードに置く指の配置から入力をじっくりと学べる
タイピングのチュートリアルポジションのキャラ。
自分はドリームキャストでホームページを作っていた時、
タグを手打ちしているうちに身につけたが、
後にいくつかタイピングゲームを遊んで
こうした地道な訓練が一番上達の近道だと思った。
ホームポジションに指を置いて、
マーカーのついたところのキーを押すと
サッカーボールが飛び出してくるという
謎のステージで練習するが、なんでサッカーボール・・・?
一定数入力が終わると誤射・命中率・前回の命中率、
そして苦手なキー ワースト5が表示されるので かなりガチ目な作り。
こっちがメインとなる11個のミニゲーム。
さっと1つ1つ紹介していこう。
1個目はリフティングゲーム。
タイピングするとコナンがサッカーボールをリフティングするが、
なんと1回でもミスをすると終了してしまう上に、
ボールが落ちてくる前に入力しないと落として終了してしまう。
そのため、初見だと速攻でボールを落としてしまう
リフティングヘタクソコナンを拝むことになる。
ボールだけ妙に浮いてる3DCGなのは気になるが、
ゲームの都合上 入力する単語は短いものだけでも
間違えたら いちいちバックスペースで修正している暇がないので
まさに完ぺきな入力を求められる。
2個目は蘭の板割りゲーム。
お題が1つずつ出てくるので1文字ずつ入力すると
蘭がスタープラチナのように殴りだす。
1つの文章を入力しきると板を1枚破壊。
10枚破壊するまでのタイムを測定する。
コナンに関する問題が出てくるのはいいのだが、
このように かなり物騒な雰囲気のものも出てくるので
時々不穏な気持ちを抱いたままプレイすることになってしまう。
3個目はコナンの暗号解読。
見ての通り一見変な文章だがウインクしているコナンのヒントを元に
文章を正確に入力していく。
最終的に全部入力するまでのタイムを測定。
かなり面倒臭そうなタイピングゲームだが、
ぶっちゃけかなり面倒臭い上に
1文字でも入力をミスするたびにコナンが
芸人のようにリアクションしまくるので気を取られてしまう。
4個目はスケボー・タイピングレース。
入力すると前へ進むので表示される単語を次々入力し、
ゴールに到達した時のタイムを測定。
蘭の板割りほど長くもなく、
リフティングと違ってミスしても大丈夫なので
優しさを感じるゲームでもある。
5個目は名探偵、迷宮脱出!
タイピングで進行方向を決める3D迷路。
例の黒い全身タイツに捕まらないように左上のゴールを目指すのだが
犯人がコナンを見つけると一目散に向かってくるのと
前進以外は振り向きで1手要求されるので
見つかって犯人が向かってくると逃げるのが非常に難しい。
迷路が長いのも難易度の高さに拍車をかけている。
クリアしようとすると犯人の巡回ルートをしっかり見た上で
入力ミスをしないよう正確に入力しなければならない。
見つかって焦ると こんなことになってしまうので
リアルに万全の状態で挑もう。
6個目はタイピング競争。
ゲームのタイトルと見たまんまで特に何も言うことがない。
7個目は犯人を捕まえろ!
これもまた別の意味で難易度が高い。
長い文章を1文字ずつ入力するとコナン達が犯人に近づくので
犯人に見つからず入力しきればクリア。
犯人は たまに頭上に「!」マークを出すので、
その時はタイピングを中断する。
要するに、タイピングゲームの形をしている だるまさんが転んだ。
どこが難易度をあげているのかというと、
犯人が頭上に「!」マークを出したときはタイピングを中断すると言ったが
上手く中断できればと説明にあるが、犯人の振り向きが妙に早いので
どのタイミングが『上手く』を指しているのかわかりにくく、
コツを掴むまで尾行がヘタクソなコナンを拝むことになる。
タイピングミスをしすぎてもダメなので、
画面を注目しつつ正確な入力をしなければならない。
手元ばっかり見ているとクリアできないゲームなので、
このゲームを遊び続けていれば自然とブラインドタッチが身に付く仕組み。
そういう意味では敷居は高いものの作りは上手いと思う。
8個目は時計型麻酔銃ゲーム。
見ての通り照準を操作しての弾一発式のシューティング。
・・・なのだが、照準の操作がめんどくせえ!
おっちゃんは終始 左右にうろうろ。
座ったり立ったりするので上下にもしっかり合わせなければならない。
照準は頭に合わせなければいけない上に
発射は長文入力なので、ここでもたついていると
またおっちゃんがどこかへ行ってしまう。
これをプレイしていると浮浪者のような挙動をしている
毛利のおっちゃんにイラつきを感じると共に、
コナンが番組の時間内に収めるよう一瞬で照準を定める
腕の高さにも驚かされるようになる。
9個目は蝶ネクタイ型変声機ゲーム。
画面の上にある文章を入力すると画面左にある
欽ちゃんの仮装大賞みたいなゲージが増加。
ミスするとゲージが減少。
おっちゃんが起きる前にゲージを最大まで溜めればクリア。
・・・しかし、何度も文章を入力しないとクリアできないので
クリアまで2分ぐらいはどうしてもかかるのだが、
その間おっちゃんの声のダイヤルにのんびり合わせているコナンを見ていると
漫画や番組のコナンはTAS並みの速度でやり遂げていることを実感する。
10個目はタイピング聞き取りゲーム。
聞き取りとは言うが、長セリフを入力するゲームなので
聞き取りしなくてもクリアできるようにはなっている。
だが、他のゲーム以上に良くも悪くも変哲もないので
画面右下のコナンが まるで添え物のように感じてしまう。
というか、この背景はいったいどこだ・・・?
11個目はパズルゲーム。問題は7+1種類あって
事前に絵柄を見られる15パズルゲームなのだが、
見ての通り空欄を中心にタイピングで1パネルずつ動かすため
名探偵、迷宮脱出!と同じぐらい面倒くささが来てしまう。
問題を一時オフ機能もないのでパネルの上に被っている
白枠と単語が見辛さを感じさせるのも不満点。
タイピングの基礎から学べて色んなタイピングゲームはあるので
プレイし続けていけば間違いなく上達できるようになっているから
約2000円と考えると出来自体は良い。
ただ、値段の安さと堅実な作りで予算を取り切ったのか、
演出面は全体的に地味でアニメーションも動きが硬い。
素材の使いまわしも多いので、予算のことを考えると切なくなってしまう。
かなり難易度の高いゲームが混じっているのはいいのだが、
3D迷路や15パズルを遊ぶ手間を増やしているだけなのも引っかかる。
個人的な不満点としては
『ん』は『n』を必ず2回入力しなければいけない方式しかないこと。
次に入力する文字があれば1回でもOKなオプションが欲しかったかな。