気まぐれの掃除から発掘したDSテレビ。封印も納得だが、田舎以外なら仕様の活路を見出せる･･･？

２００７年に発売された この周辺機器を覚えている人はいるだろうか。
パッケージを見ての通り、ニンテンドーＤＳでテレビが見られるやつで、
自分は物珍しさから通販で買った覚えがある。
というか、発売当初は任天堂公式サイトの通販でしか売られていなかった。

パッケージどころか商品の名前を見ての通り、
ＤＳでワンセグテレビを楽しめるというもの。
何故これを買ったのかといおうと、
当時は家の中で最低年齢の自分が
チャンネル争いに参加することなく敗退させられ、
かといってテレビを買うのも資金的にきつい。

６５００円ぐらいで自分だけのテレビが手に入るのなら･･･！
という思考の流局の末に辿り着いた。
ＰＳＰでワンセグを見られる周辺機器もあって
ＤＳとＰＳＰどちらのを買うかで迷ったが、
当時はＰＳＰのほうが稼働率が高かったのでバッテリーなどの問題で
ＤＳのほうをチョイス。

知らない人に お見せするとこんな形状。
カセットの部分を挿して起動するのは一目でわかる。
が、これでどうやってテレビを見るのかというと──

このようにカートリッジからアンテナが伸びていて、
横か縦にアンテナを伸ばし、Ｖ字に展開することで電波を拾い、
それでテレビ番組が見られるのだ。

こんな手前側にアンテナが来るの邪魔じゃね？
と思われるし、実際邪魔以外の何物でもないが
アンテナ格納部分だけは１８０度ぐるんと動かせるので
それで本体の手前側から奥側へ動かせる。
元々はカセットを本体奥側に挿すタイプのＤＳシリーズで動かすことが前提だが
手前側に挿すタイプでも この仕組みのおかげで一応は使える。

簡単にカートリッジ部分から抜けてしまわないよう、
内部で引っかかるようになっていて
引っこ抜くときはロック解除ボタンを押すことで抜けるようになっている。
ただ、あくまでも抜き差しの話であって
挿している時でも変に動かすとエラーを起こしてしまうので注意。

アンテナは１８０度動くので、電波を拾いやすい形にするのだが、
久しぶりに使ってみて、何故タンスの奥底に封印されていたのかを思い出した。

まず、致命的に電波を拾わない。
付属の専用外部アンテナもあるが、それを使っても電波を拾わない。
そして福井県はＮＨＫ２局と民放２局しかないバラエティのなさ。
バラエティのなさは涙を流しながら仕方ないと飲み込むにしても
電波を拾わないのは笑えない。家のどこにいても、外でも拾わない。

あまりに拾わなさに、はなまるうどんを食べに行くついでに持っていき、
外で使ってみたが問題なく使えた。となると動作自体は問題ないので、
やはり家や周辺の電波状況が劣悪としか言いようがなかったのだろう。
これは封印するのも止む無しだ。
当時、なけなしの６５００円がこんな形に消えていった自分は
さぞかし頭を抱えたことだろう。

実際に使える環境だと画質は流石に荒いものの
字幕放送も楽しめたり、ゲーム＆ウォッチを遊びながらテレビを見れる
ちょっとしたオマケ要素もあったりと遊び心もある。

正直、今になって買うようなものではない。
もっと良い携帯テレビが今の世に、手ごろな価格で たくさんあるからだ。
ゲームボーイミクロでプレイやんを使ってmp3を楽しんだり、
ＰＳＰやＶＩＴＡや３ＤＳでもmp3を楽しんだりしている自分としては、
別にガッツリとしたものではないけどゲーム以外に
ちょっとしたものでもいいので何かしらゲームの息抜きのように、
だらーっとしながら楽しめる機能があると何だか嬉しくなってくる。

ゲーム機はゲームを遊んでこそという意見はもっともすぎる正論。
でも、ゲーム機をゲーム以外の用途に使えるのは、
どことなく自分はロマンを感じて無駄なものとは思えず、
ついつい手を出して自分なりの価値を見出し、息抜きに使うことが多い。

でも星占いはいいかな･･･。