スーパーマリオRPGと東方Projectの愛を感じるアクションRPG! 東方少女綺想譚
今回紹介するのは東方二次創作ゲームの東方少女綺想譚。
配信しているサイトはDLsiteとsteam。
DLsiteは体験版あり、定価は2090円。
自分が買ったのはsteamで、定価は3090円。
普段はDLsiteが安いけど、セールが来ればsteamが安くなるかな。
ストーリーはというと、人里に突如謎の赤い光が出現。
この光のせいで博麗大結界に大きな乱れが起きてしまう。
その乱れによって幻想郷各地に飛び散った
結界のかけら12個を集める旅へと出ることに。
スーパーマリオRPGをリスペクトしているゲームだけあって
クォータービュー視点の疑似3Dマップを採用。
移動・ダッシュ・ジャンプで動き回って高低差やリフトなど
各種ギミックを乗り越えながら進んでいく。
スーパーマリオRPGと異なる点は、ギミック用装備があること。
普段は射撃ボタンを押すと お札を発射。敵シンボルに当てると
そのシンボルを消して画面を切り替えるまでエンカウントしなくなるが、
ギミック用装備に変えることでスイッチの作動、
特定の足場を持っていけるようになる、見えないものが見えるようになるなど
効果は様々。何のギミック用装備を今装備しているかはを画面右下を参照。
装備といっても特定の操作でメニュー画面をわざわざ開かなくても
順送り・逆順送りで装備変更可能。
戦闘もスーパーマリオRPGをリスペクトしていて、
コマンドの開き方や閉じ方、アクションコマンドも健在。
通常攻撃が当たる直前、技はボタン連打・タイミングよく押すなど
技によって異なるアクションコマンドを入力することで威力があがる。
技は使用するときどんなアクションコマンドなのか表示されるので
初めて使う技でもコマンドがわからなくてカス当たりになる心配はない。
装備によってアクションコマンドやモーションが変わるのだが、
スーパーマリオRPGよりややシビアな点には注意。
敵の攻撃も受ける瞬間にボタンを押すとダメージを減らせたり
完全にノーダメージに抑えることも可能。
ただ、防御のアクションコマンドは
防御コマンドに対応したボタンを押さないと適応されないところには注意。
そのかわり防御のアクションコマンドで特殊技や全体攻撃技も防御できる。
レベルアップボーナスも健在で、
HP・物理攻撃力・技攻撃力の3つから好きなものを上げられる。
同じものを3回続けて選べば さらなるボーナスも得られるが、
バランス良く上げていっても隠しボス含めて十分クリアは可能。
使えるキャラは8人。
霊夢・こいし・天子・咲夜・紫・鈴仙・にとり・ドレミー。
しかしパーティに入れていけるのは6人までな上に
全員役割が異なるので誰を連れていくかで悩みどころ。
特に主人公の霊夢は基本的にメンバーから外せないものの
物理・回復・技どれも高水準でこなせるため、
レベルアップボーナスでどの役割の頭を伸ばすかがこれまた悩みどころ。
単純な火力・バフ・デバフ要因とはちょっと異なって面白いのはドレミー。
槐安の夢という技は味方単体を復活させつつHPとMP全回復、
やられてなくても全回復させる超高性能技だが
ある隠しアクセサリーを装備しないと例え眠い耐性装備をしていても
対象のキャラを強制的に眠り状態にしてしまう。
対象が単体、自分を対象にできない、眠りにしてしまう欠点はあるが
その欠点を補うほどの高性能でもあるため、
メリットとデメリットの天秤を考えて使うタイミングを計ろう。
にとりも味方単体強化技があって便利だが
単体攻撃は にとりが狙われなくなる技があってやんちゃできたり、
紫は味方単体を隠して完全無敵にしたり、
咲夜は時間を止めて連続行動できたりと、
かなりのクセを持ちつつ汎用性の高さがあるものは
どのキャラも持っているので誰をスタメンにするのかで迷う。
ボスには状態異常が通じるので敵全体に状態異常技を
序盤からバラ撒ける こいしもかなり強い。
なお、仲間になるキャラのレベルは霊夢と同じなので
レベルが低くて使いにくい・・・なんてことはないが
レベルアップボーナスはランダムに振り分けられているので
そこに拘る場合は要注意。
細かい作り込みだとジャンプアクションがあるため
キャラクターの頭上に乗っているときに話しかけると
専用のリアクションがあり、時期限定のリアクションもあったり
スーパーマリオRPGにもあったメニュー画面で特定のコマンドを入れると
霊夢がメニュー画面で喋りだしたりするものもある。
スーパーマリオブラザーズの1-2をパイプダンジョン風の場所で
再現したりと、リスペクト精神の厚さも見逃せない。
仲間キャラのセリフはスタメンに入れているメンバーだけなので、
色んなメンバーを連れて会話のリアクションも楽しみたくなる。
敵のステータスと一緒に何を考えているのか調べる
『なにかんがえてるの』ポジションの技も しっかりあって、
見た目はほとんど同じ敵でも考えていることは違ったりと
これまた非常に細かな違いがあったりもする。
ミニゲームの多数あってお札の射撃を使った射的ゲーム、
お絵かき、ウサギレース、リフト渡り、消えるブロック渡り、
レールガンシューティングと豊富な上に凝っている。
お絵かきは本当に お絵かきなのだが、
この筆アイコンになったのを使って静葉姉貴の
あんなところやこんなところをお触りすることも。
霊夢にスーパージャンプ的な技があり、
こういうことを言うキャラが居るということは・・・?
ミコニ ガケヲ ノボラセロ作戦もあるぞ!
クォータビューだと斜めに移動しづらそうなのに
ジャンプアクションを要求してくるのが大変そうに思うが、
ボタンを押しっぱにしている間、斜めにしか移動できなくなる
移動アシスト機能があるのでやりやすい。
小さめな足場を乗り継いでいくところは落ちた先にある場所に置いてある
スイッチを起動することで補助足場が出現する救済措置も。
ジャンプアクションが出来る人はサッと進め、
苦手な人は補助足場を出せば進めるようになる優しさ。
補助足場を出すことによるデメリットは全くないので安心してほしい。
攻略の自由度も高く、序盤を超えたら かなりの場所へ行けるようになり、
アイテムが獲得できるサブイベントも豊富なので
とりあえずどこかへ行けば何かに当たると言っても良いぐらい。
ナズーリンに話しかければ次へ行くオススメ場所も教えてもらえるので
初見プレイの時はバンバン頼っていくのが良い。
やりこみ要素もたくさんあるので、1周で遊びつくすのが難しいほど。
全体的に完成度が高く、防御アクションコマンドはタイミングがシビアでも
最低難易度だと そのタイミングを教えてくれる救済措置があり、
難易度を上げるとチュートリアルから強烈な難易度となるので手ごたえもある。
色んな場所に序盤から行けるので次のプレイは別の場所からいこう、とか
先にあっちにある宝箱を回収していこう、なんてプレイも楽しめる。
あえて欠点を言うなら、防御アクションコマンドは最低難易度だと
タイミングを教えてくれるとは言っても非常にシビア。
なのにイージーでもレベル上げをしなければ
あるボスから防御アクションコマンドで
ガードすることが前提のバランスになってくるので厳しい。
謎解きもちょっとわかりにくいものがあったり、
先のマップへ行く場所がわかりにくかったり
足場が同じ色と形状を使いすぎて高低差や距離感が掴みにくく、
斜め移動のアシストどころではない場所があったりと
少し不親切な点も。特に高低差や距離感が掴みにくいところは
よりにもよってゲーム序盤にしかそれがあるので
下手をすると悪い印象を持たれるかもしれない。
ギミック用装備でゲームの進行を豊かにしてくれてるのはいいのだが、
は装備できるアクセサリー枠は2個あって
片方が主人公である霊夢の枠を1つギミック用に使ってしまうのも難点。
色んな耐性装備で対策することが大事なゲームだけど
普通に付け替えを忘れることが多いのは
ものぐさな自分だけ・・・じゃないと思いたい。
シナリオ自体は面白いが、ストーリーは全体的にほのぼの寄りなので
誰かが死んだりするようなことはないものの
シリアスなのを求めている人には向いてないかな。
気になる点はあるものの、間違いなく全体的に楽しく遊べるRPG。
スーパーマリオRPGのフォロワーとしても、
原作小ネタを多く拾っているので東方二次創作ゲームとしてもレベルが高い。
全く東方を知らないと流石にオススメはややしづらいが、
DLsiteには体験版があるので気になる人は そっちから手を出してみてほしい。