悪くはないが特筆するほど良くもない!ナゾは解くが謎は放り投げる!レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀
レイトンミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀の紹介。
ニンテンドースイッチ版をレベル5セールで1000円にて購入。
レイトン教授シリーズは不思議な町、最後の時間旅行、奇跡の仮面の3本と
VS逆転裁判ぐらいしかやったことないので、
このシリーズはニワカポジションなことを事前に謝罪しておきます。
ミステリージャーニーはアニメ版なら全部じゃないけど見てた。
主人公はレイトン教授ではなく、レイトン教授の娘であるカトリーエイル・レイトン。
行方不明になった父であるエルシャール・レイトンを探すため、
『どんなナゾも全て解決します。』がウリのレイトン探偵社を設立。
しかし、最初に事務所へ訪れたのは自身に関する記憶は何もない喋る犬。
暫定的にシャーロと名付けられ、自分が何者なのかを調べてほしいと尋ねる。
自称カトリーの助手を名乗るノア、事件が起きてはカトリーに相談に来る
アスポワロ警部と様々な事件と謎に立ち向かう。
これまでのレイトン教授シリーズとは異なり、
大きな1つの謎に立ち向かうのではなく
全12話の短編を順番に遊んでいくオムニバス形式。
ゲームとしては行き先や目的が常に表示され、
虫メガネカーソルで調べられるものを調べていく
アドベンチャーゲームだが、調べられるものにカーソルを当てると
虫メガネがオレンジ色に変わるので
「どれを調べられるのかわからない」という事態には起きにくい。
目的地も常に表示されている都合上、どこを調べていいのか迷うこともない。
※以降はストーリーのネタバレが存在するので注意。
だが、レイトン教授シリーズを普通のアドベンチャーと思ってはいけない。
あちこち調べたり人に話しかけたりすると、ナゾを見つけたり出題されたりする。
本当にそこらへんにナゾが存在するが、その理由に関しては不明。
これが一番のナゾだが、そこらへんについて解説されたことは無い・・・よね?
基本的には突発的に出てくるものが多め。
ナゾって何?というレイトン教授シリーズをよく知らない人に説明すると、
こうした頭を使った問題のこと。調査中に調べると見つかるものもあれば
ゲームの進行上、必ず出くわすナゾも。
ナゾは頭を捻って答えを導き出すものだが、
調査で手に入るヒントコインを使えばヒントが見られる。
どうしても解けないなら「後で解く」で後回しにすることも可能。
目的地は表示され、ナゾは無理して解かなくてもいい、
事件の謎はカトリーが自動的に解いてしまう。
と聞いたら「何が面白いの?」と思われそうだが、
レイトン教授は元々ゲームそのものに慣れていない人向けで
システム面を徹底的に優しくして最後まで遊べるようにしたものなので
良くも悪くも、誰でも必ずエンディングに辿り着けるゲームになっている。
のんびりと遊べるゲームでもあるので、
反射神経を問われるようなゲームの息抜きに遊ぶのにも向いている。
続きからゲームを遊ぶ時にも前回までのあらすじが表示されるので、
どういう話の流れか忘れてモヤモヤした気分のまま遊び進めることもない。
あえて欠点を言うなら、過去作からあることだが
間違えるとナゾを解いたときに手に入るピカラットが減ってしまう。
ピカラットは隠し要素の解禁に必要なものだが、
一度間違えて減った分のピカラットを獲得する手段がない。
過去作はここ一番のところで存在したが、
ナゾはもうちょっとストーリーと合わせたようなものがあればよかった。
一部のナゾは問題文の意味が ややわかりにくいのもあったのが不満かな。
画面に映す配慮の都合上、
メッセージウィンドウを透過するとシャーロが空中浮遊するのも気になる。
これは仕方のない措置とはわかるが、やっぱり気になる・・・!
ナゾは解いても解かなくても大丈夫、
1から10までカトリーがイベントやムービーで片づけてしまうので
注目すべき部分はストーリーになるが
1つ1つの事件も割と突拍子のある結末が多い。
そしてシャーロが最初の探偵社の客だったのに
オープニングを除いて全く正体について触れられていない。
レイトン教授についても触れられていない。
教授についてはアニメで多少フォローされているが、シャーロは全くない。
ナゾは解くがシャーロの謎については本当に何にもない。
続編前提にするにしても、軽くでいいから何か伏線っぽいものを張ってほしい。
シャーロはカトリーとノアには人間の言葉で聞こえるが、
それ以外の人には犬が吠えているだけという
とてつもない謎があるのに、本当に全く触れない。どうして・・・?
1話からカトリーが直感と閃きで強引っぽい推理をするけど合ってる、
といった解決の流れを取っているのだが、
1話の前にカトリーの直感が非常に優れていることを示すエピソードを
1つぐらい挟んでもよかったかな。
強引に見えるナゾを推理で解く教授とは真逆に見えてしまう。
のんびりと遊べるゲームや軽く頭の体操をするにはいいが、
ストーリーやレイトン教授を求めると やや首をかしげる内容だと思う。
グラフィックやロードの短さ、システム面は整っているだけに惜しい。
決して面白くないわけではないので、興味があれば・・・ってところかな。
教授が全然でてこないことはその反面、
シリーズ初心者でも(一応は)入りやすいってことでもあるし。