ゴーストバスターズへの愛!ギャグとシリアスを交えた話と細かな作り込み! ゴーストバスターズ ザ・ビデオゲーム・リマスタード
ゴーストバスターズ ザ・ビデオゲーム・リマスタード、
クリアまでプレイしたので紹介。
ニンテンドースイッチとプレイステーション4で配信中。
自分が遊んだのはニンテンドースイッチ版。
これは元々2009年にwii、プレイステーション2、プレイステーション3、
xbox360、PC、DS、PSPで発売されたゲームで
今作は それのHDリマスター版。
サイトによっては何故かPSP版がハブられているが、
画像を見ての通りキチンと存在しているからね!
ちなみに、wiiとプレイステーション3とxbox360版にあった
オフライン・オンラインマルチプレイは無くなって
完全な1人用ゲームになっている。
ゴーストバスターズとは1984年に公開された映画で、
科学的に幽霊退治を行う会社『ゴーストバスターズ』が
様々な幽霊や怪奇現象に立ち向かうという内容。
映画は見たことがないので、親の概要でしか語れないため申し訳ない。
セリフの節々を見る限り、ゴーストバスターズ2よりも後の話。
今作も幽霊や怪奇現象に立ち向かうのは変わらない。
プレイヤーが操作するのは新人のゴーストバスターズで、
レイたちを先輩に、様々な幽霊たちと戦っていく。
なので道具の使い方によるチュートリアルも違和感なし。
このように先輩たちに教えてもらいながら
その場で実践できる わかりやすさもある。
プレイヤーが映画の登場人物の1人になっているかのような演出だ。
ゴーストバスターズはスーパーヒーローではなく
あくまでも1つの社会に融け込んでいる会社なので
こうした市との取り決めのような現実的な話が点々と入ってくる。
こういうSFと現実を半々に入れてくるのが面白い。
ただし、ゲーム的には人に攻撃しようが
特に何か言われるわけではないので安心しよう。
バトルはオバケをビームで攻撃し、体力を減らす。
十分に体力が減るとビームで捉えて引っ張り動かせるようになるので、
トラップを置いて そこへブチこんで捕獲する。
ビームで捉えても暴れ出すことがあるので、
そういう時は「叩き付ける」で より体力を減らして
動きを抑えることも必要。トラップまで誘導しても
吸い込みきる前に脱出することもあるので、体力は十分に減らそう。
ビームは常に撃ちっぱなわけではなく、
撃ちすぎるとオーバーヒートするのでRボタンで放熱することも大事。
ビームを撃つと壁はコゲるし物がバラバラになったり
ガラスが割れたりと細かいリアクションが大量にある。
慣れないうちは建物の中をボロボロにしてしまうけど
ゲームが上手くなると建物の被害が ほとんど無くオバケ退治が可能になる。
別に建物の被害で評価が変わる制度はないので、
自分から積極的に建物をボロボロにしても何ら問題ない。
ビームも1種類なわけではなく、ショットガンのような特性だったり
凍結させてオバケの動きを一時的に止めたり、
ダメージゾーンを中和するスライムを撃ちだしたりと複数のものがあるし、
オバケそれぞれに弱点となるビームが存在するので使い分けるとグッと楽にある。
使っているビームやトラップなどはオバケ退治や
PKEメーターと呼ばれる探知機で調べられる
ゲームクリアには必須ではないコレクションアイテム的なものを見つけて
お金がもらえるので、それで装備を強化できる。
トラップを強化すると、トラップに向かってオバケを叩き付けて
そのままの勢いで捕獲できるが、これがまた爽快。
敵も古典的なゴーストから本が集まってゴーレムとなったり
スライムや昆虫のような姿をしていたり、
オバケが ちょっとした小道具で武装していたりと
ルイージマンションのオマージュ元だけあって
オバケにも茶目っ気があったりする。
そしてマシュマロマンも登場。
といっても理由なく復活しているわけではないぞ!
巨体で暴れまくるシーンは まさに怪獣映画のような迫力だ。
このアングルでも相当な怖さ。
点々とビームを使った謎解きも。
スライムで引っ張るのを利用したものや、
オバケを捕まえて動かすビームを利用して
物を動かしたり、なんてものも。
プレイヤーは新人ゴーストバスターズだが、
ただ あちこちオバケ退治に連れまわされるわけではなく
イベントのために本部へ戻ることもある。
この時、本部を自由に動き回って備品を見て歩いたり
特定のものは触れることでリアクションがあったり
1つ1つの小物の作り込みがよかったりと、
映画を見ていない自分でも見惚れる作り込みだ。
ホテルステージなどにある水のみ機も飲める無駄な作り込み。
欠点はビームのエフェクトが強めで
ちゃんと当たってるか微妙に わかりにくいこと。
基本的には狭かったり1本道だったりするが
たまに入り組んでいる場所があるので、
そういう時にマップやミニマップの類がなくて迷ったりする。
コンティニュー時のロード時間も少し長めかな。
それらを踏まえても、やはり作り込みが圧倒的。
博物館ステージも1つ1つの展示品を丁寧に作ってる仕事人っぷり。
こうした作りこみを眺めるもよし。
ビームで焼いてしまうもよし。
ギャグシーンも多いかシリアスシーンも多く、
それでいてシリアスな中でも小粋なジョークで返す
アメリカンな大人の余裕を各所で見つつも
キメるところはビシッと決めてくれる格好良さ。
自分のように映画を全く見ずにプレイする人は あまり居ないかもしれないが、
それでも最後まで楽しく仕事できた。まさに映画の登場人物になれたよ!
笑えて格好よくて、SF的な設定も楽しい素晴らしい映画ゲーだ。