細かな作り!遊びやすいシステム!新しい船出を飾るに相応しい1本! 妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている
妖怪ウォッチ4をクリアして、クリア後もある程度は遊んだので紹介。
といってもクリア後要素を全部遊びつくせてはいないし、
これからのアップデートで どんどん追加要素が来るので継続的に遊ぶぞ!
気軽に起動できるダウンロード版を買ってよかった!
といっても大部分はファーストインプレッションで語ってしまったので
この記事は補足気味になってしまうことを ご了承くだされ。
まずストーリー部分に触れる・・・前に
妖怪ウォッチは妖怪メダルで召喚する、
ぐらいの知識しかない人のために言っておくと
今作の妖怪メダルの出番は最初の数回の戦闘にしか出番がない。
今作は妖怪ウォッチエルダに変わり、
メダルではなく妖怪アークで召喚する仕組み。
過去作の冒険を繰り広げてきたという設定なので
仲間になってきた妖怪もいるはずだが、
過去作ではメトロイドの装備初期化のごとく理由付けが成されていた。
妖怪ウォッチ2では、ある敵が妖怪ウォッチ作るの邪魔したので
妖怪ウォッチの存在そのものと、それに伴って妖怪メダルが消えた。
妖怪ウォッチ3では、ウィスパーが新しい新型の妖怪ウォッチが欲しくて
それまでのウォッチと友達メダルを全部渡した。
3はちょっとどうかと思うが、一応こうした理由があったのだ。
ただ、4はそういった説明がなく妖怪メダルがなくなっていたので
多少強引でもいいから何かしらの理由がほしかった。
なお、アニメの新シリーズ1話では、
いたずらでケータの頭にかぶった わすれん帽が すぐ外れようとしたのが
なかなか抜けなくて妖怪に関しての記憶のみ全部忘れさせてしまい、
さらに妖怪ウォッチはウィスパーがメンテナンスで持っていったという設定。
新シリーズ1話は妖怪のことを忘れてしまったケータを
ジバニャンたちが思い出させるために悪戦苦闘している話が面白いので、
youtubeの公式配信で視聴してほしい。
ストーリー面は男主人公(ケータ)から始まる。
過去作との繋がりは全然感じさせない。
妖怪ウォッチ1の話も無ければ、2の零式ウォッチや おじいちゃんに関する話、
3でUSAに行った話すら全くない。
妖怪ウォッチをウィスパーから貰ったことやジバニャンを知っていれば十分。
妖怪ウォッチ4は4つの時代や世界を渡り歩くのだが、
地盤にあるのは妖怪ウォッチ シャドウサイドのストーリーで、
点々と劇場版 妖怪ウォッチ フォーエバーフレンズのストーリーを描く感じ。
この2つ・・・どころかシャドウサイドだけでも見ていれば
完全にストーリーがバレてしまうがな・・・!
公式サイトに載っている あらすじ部分だけでも全バレのレベル。
ゲームの過去作を遊んでおいたらニヤリと出来る部分は あまりない。
言い換えれば、それは4から始めても大丈夫なことでもあるが
反面、過去作を遊んでいても そうしたネタの少ないことを意味する。
例えばフォーエバーフレンズは男主人公(ケータ)の世界から60年前の話。
妖怪ウォッチ2や劇場版1作目に出てくる妖怪ウォッチ零式を作った
主人公のおじいちゃんの話も60年前なのだが、それに因んだ話が全くない。
ストーリー自体は少年漫画に近く、友情に きっちり焦点を当てている。
エンマ大王の掘り下げもあり、思わぬ拾い方をしてくれたのはよかった。
劇場版2作目のエンマ大王と5つの物語だニャンを見ていると
ちょっと違和感あるかもしれないけど、アニメとはパラレル設定なので・・・!
システム面も出来がよく、目的地へのガイドもあれば
そこまで自動で連れて行ってくれるシステムもあるし、
うんがい鏡によるファストトラベルもあるので移動面に関しては快適。
時間や天候を限定したクエストもあるけど、
時間送りはベンチやベッドで簡単に進められるので進行面に不自由は感じない。
雨天の時を要求してくる一部クエストの時は何かフォローがあってもよかったかな。
そこまでガイドが親切だと探索する楽しみが減らないか?
と思われそうだが、街中には妖怪が潜んでいたり隠されたドアがあったり、
写真の場所へ行くとアイテムが貰えるとか
街中に存在するマークを探すとアイテムが貰える小さなメダル的なものもあるので
ゲームの進行そのものとは関係ない範囲での探索要素の楽しみはある。
戦闘システムも過去作から一新してアクションテイストになったのは成功。
一部ボスキャラの大技は広範囲だが、無暗やたらにボタンを連打して
攻撃し続けているとくらうという程度で、慎重に戦えば避けられる範囲。
敵や味方が誰を狙っているかもターゲットラインが出て わかりやすいし、
集中して狙ってほしい敵にはピンを打ち込めばOK。
ピンの打ち込みやアイテムの使用、メンバーチェンジは
メニュー画面を開いて時間を止め、じっくり出来るので遊びやすさもある。
操作するキャラも変更できるが、ストーリークリアの範囲では
多少レベルをあげ、装備も店で売っているものを整えれば
操作キャラも細々と変えて支援技を使うようなこともなくクリアできた。
とはいえ、さすがに回復技を使える妖怪はパーティに入れたほうがいいかな。
回復技持ちの妖怪は最低2人はストーリーの進行上、必ず仲間になる。
システム面にケチをつけるなら、
もう少し妖怪を仲間にしやすくしてほしかった。
戦闘して敵妖怪のHPが一定以下になると確率で昏睡状態となり、
魂を引っこ抜けるようになる。その魂が一定数あれば仲間にできるというもの。
だが、魂にもレア度があり、下位のものが複数集まっていれば
上位のものへと変換できるが その逆は無かったり、
3種類のレア度を全部要求してくるのが当たり前だったりと
昏睡状態になる確率自体は低くないとはいえ、どうしても手間に感じてしまう。
妖怪ガチャガチャでも仲間にはできるが、
そちらは ほとんど大当たりとかに位置するので確率が低め。
レア妖怪は まずエンカウントしなきゃいけないし、
昏睡状態にならないと魂を集めることすらできないので
過去作と比べてマシではあるけど手間が掛かるのは変わらないかな・・・。
ハードが3DSからHDのニンテンドースイッチに変わったことで
グラフィックは文句無しのパワーアップを遂げ、
表情やアクションに細かな仕草も可愛げがあって拘りを感じるが、
出てくる妖怪も妖怪ウォッチ3の618種類から109へと大幅に減少。
ザコ敵扱いの妖怪は割と同じのをよく見かけやすい。
ひも爺とか序盤から終盤まで出てくるからな!!
色々欠点には触れたが、全体的に見て質の高いゲームであることに変わりはない。
妖怪ウォッチの新しい船出を飾るには文句のない1本だ。
これからのアップデートにも、続編が出るならそちらも期待したくなるぞ!
ゲームの最後が どんなふうに終わるかはサブタイトルで わかるが、
そこに至るまでが実に気持ちのいい、澄み切った気分になれるシメ方だ。
シリーズ初プレイの人から、アニメに興味を持った人、
1~3やバスターズを遊んだ人にも ぜひ遊んでもらいたい。