簡単・手軽に楽しめるシリーズ入門に最適なクライムアクションゲーム!グランドセフトオート・チャイナタウンウォーズ
グーグルプレイストアを眺めていたら、オススメアプリに
グランドセフトオート・チャイナタウンウォーズがあったので
思わず購入。自分がシリーズで一番気に入っている1本。
自分のグランドセフトオート経験値は1・2・3・4・5に
リバティーシティストーリーズ、バイスシティストーリーズ、
サンアンドレアス、チャイナタウンウォーズ。
4のDLCシナリオは全部未プレイ。
サンアンドレアスは特に気に入ったのでPC北米版も購入。
というか、プレイステーション2版のサンアンドレアスがちょっとな!
このチャイナタウンウォーズはDSとPSPで発売されたもの。
最初でDSで発売され、後にグラフィック等に手を加えたPSP版が発売。
PSPでは当時すでにリバティーシティ・ストーリーズと
バイスシティ・ストーリーズが出ていたものの、
プレイステーション2版を ややダウングレード移植した感じだった。
決して悪い出来ではないが、遠景の読み込みが少し遅かったり
スリープからの復帰が遅いところはあった。DSでは唯一のZ指定ソフトでもある。
PSP版を買ってハマってしまい、
後にロード時間がなくて快適に遊べると聞いてDS版も買い、
VITAでダウンロード版も買ってしまうぐらいの お気に入りソフト。
グラフィックは一見チープに見えなくもないが、
トゥーンレンダリングを用いた3Dグラフィックで
リバティーシティが作られている。もちろんオープンワールドだ。
舞台2010年のリバティーシティ。
主人公ホァン・リーは中国マフィア『トライアド』の一員であり、
トライアドのボスを父に持つ御曹司でもあった。
そのため、幼少のころから何不自由なく育てられた。
ある日、父親が何者かに暗殺されてしまう。
新しくボスとなった叔父のケニー・リーにトライアドのボスの証である
『ユウ・ジアン』という剣を届けるという簡単な お使いをこなすため、
1人でリバティーシティへ向かうも強盗からの襲撃を受け、
殺されかけた挙句ユウ・ジアンを奪われてしまう。
こうしてホァンはユウ・ジアンを取り戻すため、
父親を殺した連中に復讐するために奮闘することとなる。
住民1人1人はグランドセフトオート5ほどではないにしても
それぞれ生活を送っているし、殴ればビビって逃げたり
キレて殴り返してきたり、ギャングを殴れば仲間が駆けつけてきて銃撃、
すれ違っただけで簡単なあいさつで話しかけてきたりなど、
細かなリアクションが用意されている。
トゥーンレンダリングで携帯機だからとバカにはできない。
グランドセフトオート4から出来なくなった人体の欠損描写や
火炎放射器で もがき苦しむといったZ指定の暴力表現は復活。
チェーンソーを使えば真っ二つにもなる。
なお、ラスボスもチェーンソーで真っ二つに出来る。
アーマーを着ているので即死はしないが、それでもあっさり死ぬ。
魔界塔士な感じはするが、いつの時代もチェーンソーは強い。
グランドセフトオートシリーズはミッションでは当然、
ミッションを受けずに そこらへんを歩いていても
車泥棒や市民を殴ったり強盗といった犯罪を行えるクライムアクション。
チャイナタウンウォーズでも それは変わらず、
特定の場所でミッションを受ける、クリアすることでストーリーが進む。
ミッションを受けていない時は自由に街を探索して、
隠されたアイテムやアクティビティを自由に楽しむことができる。
麻薬の取引でシリーズの中でも比較的容易に金を稼ぎやすかったり、
警察に捕まって武器を没収されても街の各所に存在する
ゴミ箱を調べると武器が手に入ったりするので
金や武器が必要って時のリカバリーはしやすい。
何故ゴミ箱に武器が入っているかは序盤に理由が説明されている。
麻薬取引は簡単に言えば、いつもの種類が存在する麻薬は
常に相場が上下しているので、安く買って高く売るのだが
「今は〇〇が安いぜ!」「今は〇〇を高く買い取るぜ!」
と言った情報がメールで逐一入ってくるので売買しやすい。
取引したあと、そいつを殺して追加で金を強奪、なんてことも可能。
1ミッションあたりは数分で終わる携帯ゲーム機に合わせた手軽さで
ミッション失敗しても即座にリトライできる機能があるので便利。
グランドセフトオートは元々カーアクションゲームで、
その原点を表現したシステムとして
警察に狙われて手配されている状態だとパトカーに追われるのだが、
そのパトカーを事故らせることで無力化。手配度を下げることができる。
これまでは手配度1以外は塗装屋へ行くしかなかったが、
カーアクションでパトカーを巻いて逃げるように手配を下げられる。
マーカーを置くことでマップに道筋を表示できるが、
オプションでメイン画面にもマーカーを表示し、迷わずに目的地にも行ける。
過去作では単純にマーカーの置いた場所へ行こうとしても
高低差があっていけなかったり、途中に壁があったりと
わかりにくいところはあったが、このナビのおかげでそんな心配はない。
難易度は全体的に簡単で、シリーズ初心者でも遊べるようになっている。
クライムアクションは難易度が高めのものが多いが、これは入門に最適。
銃撃もオートエイム機能があるし、回復アイテムもそこらかしこにある。
ボディアーマーを着ていけば棒立ちで突っ立ってでもいなければ
ラスボス相手でも楽にいける。
ここまではDS・PSPとも共通の話。
スマホ版はPSPでも よかったグラフィックが さらに向上。
より街並みの色鮮やかさが際立った作り。
移動は指を置いた場所を中心にバーチャルパッドが出てくるタイプ。
他のパンチやジャンプといった操作は画面右下のバーチャルパッドで繰り出す。
状況に応じてアクションボタンが追加され、
例えば乗り物が近くにあると乗り物のドアのアイコンが出てきて、
それをタッチすることで乗り込む、といった具合。
しかし、スマホ版はやはり遊びにくさが目立つ。
まず、徒歩移動は指を置いたところにバーチャルパッドが出てくるのに
乗り物に乗ると画面左下に固定のバーチャルパッドが出てくる。
操作性の一貫性が感じられないし、
左下隅すぎてスマホのシステムメニューに干渉してしまうことがある。
ボタンも単純すぎるアイコンで何を表しているのか
ちょっとわかりにくかったり、ボタンが小さくて意図しない操作を招いたりと
アクションの数に対しての割り当てがよろしくない印象。
DS版はロード時間がなく快適。
PSP版はロード時間は長いがグラフィックやラジオで流れる曲の追加と
一長一短の特徴を持っているが、スマホ版は さらなる高画質に対して
スマホ向けの操作に最適化できていない印象。
全然操作できないほどではないが、ちょっとオススメはしづらいかな。
DS版とPSP版はオススメ!
ギャグも交えてのビターなストーリーも相まって、
隠れた名作にしておくには惜しい、深く楽しい作りこみのあるゲームだ!