仲間と協力して最速を目指せ!爽快共闘レースゲーム!チームソニックレーシング
一通りやったので紹介。チームソニックレーシング!
ニンテンドースイッチ、プレイステーション4、steamで発売中!
自分はプレイステーション4版をダウンロードで購入。
マリオカートとは似て非なる方向性が面白い!
遊べるモードはストーリーモード、ローカルプレイ、オンラインプレイの3つ。
パッと見は わかりにくいが、ローカルプレイの中に
対CPUやタイムアタックが入っている。
タイムアタックはインターネットランキングからゴーストデータをダウンロード可能。
特殊ルールもあって、特定のアイテム以外出現しない、
トップを走っている間だけ溜まるゲージを満タンにすれば勝利、
定期的に落雷が降ってくるのでアイテムボタンを押し続けると
一時的に無敵になるため、 それで上手いことをしのいでいくレース、
スターポストの近くを通るとスコアが貰える。
ギリギリだとより多く貰えるので時間内にどれだけ高いスコアを獲得できるか、
エッグマンのマシンを体当たりやロケットアイテムで破壊するなど、数は豊富。
ストーリーモードは、ソニックたちの元に怪しいグランプリレースへの招待状が届く。
待ち合わせの場所にいたのはドドンパと名乗る怪しい人物。
レースについての質問には全く答えず、
「仲間とチームを組んで、ワガハイの持つ最新技術を駆使したマシンで優勝を目指せ」
とだけ答える。明らかに うさんくさいが、最速と聞いてソニックは黙ってられない。
他のメンバーもレースへ前のめり気味に参加することとなった。
グランプリレースを制するのはどのチームか? そして、ドドンパの目的は?
ストーリーモードはスーパーマリオブラザーズ3のようなマップ性で、
最終的に行きつく場所は同じだが多少は自由に攻略ルートを選べる作り。
1つのステージに星が2~3個あるが、全部取るのはやりこみ要素。
といっても、一定の数がないと先へ進めない場所もあるので
1個ずつだけでOKというわけでもない。
最初は人数が少ないが、ストーリーを進めていくと増えていく。
少ないのはあくまでもストーリーモードだけに限るので、
他のモードでは全キャラ最初から使える。
あと、ストーリーモードはプレイヤーが使うキャラで
チームメンバーは固定だが、他のモードでは自由にチームを組める。
肝心のレースシステムだが、マリオカートをイメージすると近い。
ロケットダッシュ、ドリフトを一定時間行うと加速、
アイテムの概念、リングを取れば取るほどスピードアップ、
ジャンプ中に右スティックでスタントを行い、着地すると加速など等。
そのため、マリオカートをプレイしたことある人なら馴染みやすい。
「それじゃマリオカートでいいじゃん」と思われそうだが、
チームソニックレーシングはマリオカートとは大きなところが異なる。
それはタイトル通りチーム戦がキモとなっているところ。
マリオカートでもチーム戦はあったが、順位に応じたポイントで競うぐらいだった。
もちろん、チームソニックレーシングでも順位に応じたポイントで競うのだが、
少しアプローチの仕方に味付けがある。
「レースゲームでチーム戦ってどういうこと?」
と思われそうだが、例えばチーム内で先頭を走っている人の後ろから
光のラインが出てくる。この上をチームメンバーが走るとスピードアップする。
と聞くと、スリップストリームに思われそうだが実は全然違う。
このラインブーストなるシステムは
別のチームのプレイヤーには一切見えないし利用できないことと、
チームメンバーならどれだけ後ろに居てもラインが見えることにある。
つまり、チーム内で誰かが先行できればメンバーはそれに続きやすくなる。
そして、走った跡が そのままラインとなるため
先行した人はチームメンバーが走りやすいように走る必要がある。
ラインを引いている人が場外へ落ちたら一度ラインも場外へ行ってしまって
後続のメンバーも うっかりで落ちてしまうこともあるため、本当に大事。
ラインを綺麗に引こうとしてダッシュ板などのギミックに乗っているところを
他のチームメンバーに見られたりしたら、そこへ妨害アイテムを置かれて
何も考えずにラインに沿って走っている後続プレイヤーが被害を受けてしまうので、
ラインを意識したうえでの攻防も楽しくなってくる。
チームを意識したシステムは、タッチダッシュなるものも存在。
これはアイテムやコース上にあるダメージギミックを受ける、
場外へ落ちてしまうなど完全に止まってしまった場合、
チームメンバーが近くにいると自動的に加速して復帰が早くなるというもの。
システム名にタッチとあるが、2~3台分は離れていても大丈夫だし、
多少走り始めたぐらいでも一定の速度以上になる前なら適応されるので
初速の助けもしやすい。
もう1つのチーム用システムとして、アイテムをプレゼントするものがある。
これはそのまんま他のチームメンバーにアイテムをプレゼントするのだが、
プレゼントするとアイテムの効果が上がったりする。
例えばロケット単発をプレゼントすると、
受け取った側はロケット3発になる、といった具合だ。
しかし、受け取る側は受け取るまで何のアイテムかわからないし、
送る側も当然手元からなくなってライバルとの対抗手段を減らしてしまうので
なんでもかんでも送って貰ってでは小回りの利きにくいことになる。
当然アイテムを持っている時にはボックスから追加でアイテムは貰えない。
そして最大のチーム用システムはアルティメットブースト。
ここまで紹介したチーム用システムを使うとゲージが溜まる。
そのゲージが最大になることで使えるようになるブーストシステムだ。
一定時間、黄金色のオーラを放ちながら完全無敵・超スピードとなって ぶっ飛ばせる。
他のプレイヤーに接触すれば弾き飛ばせるうえ、ブーストの時間も僅かに延長される。
チーム同士で協力し合うことでこのシステムが使えるようになり、
下位の味方も上位へと間接的に引き上げやすく繋がってくる。
チームメンバーが近いタイミングで発動することでもブーストの時間に補正が加わる。
色々とタイミングや状況が指定されてるけどやりにくそう・・・
なんて思う人もいるだろうが、キャラクターには掛け合いがあって
シチュエーション別でも細かくセリフが用意されているので、
「今ラインブースト中だ。変に動かないでくれ!」
「このアイテムいるか?」
「タッチダッシュありがとう!助かった!」
「アルティメットブースト行けるぜ!」
「他のチームがアルティメットブースト中だ!気を付けろ!」
といった会話内容で状況が伝わりやすい。
ラインブースト中、変にグネグネ曲がっていると
「おい!ラインブーストしづらいぞ!ちゃんと走れ!」
と、お叱り用のセリフがあったりする。
さらに「クソッ、ルージュめ・・・やるな!」
「さすがソニック!」 「エッグマンめ・・・わざとぶつかりやがったな!」
なんてキャラ同士の掛け合いセリフも搭載。
コースギミックや車がぶつかった時、スタントが成功・失敗時にも
個別のセリフが複数存在するので、非常に賑やかで楽しい。
ストーリーモード専用のレース中会話もあって細かい。
コースの作りもよく、マリオカートに全く引けを取っていない美しいコースばかり。
歴代ソニックのステージをモチーフにしたコースが多く、
「あっ、これ〇〇の●●のところか!」と元ネタを探したくもなる。
歴代ソニックで宇宙にも行ったことがあるため、
宇宙で走らせるコースなんてのも・・・!
壁走りできるコースもあって、まさに縦横無尽に駆け巡る!!
地上・空中・水中・氷河・壁・天井・宇宙・カジノ、
まるでおもちゃ箱のような賑やか華やかさは最高だぜ!!
BGMもソニックシリーズのノリノリで格好良い楽曲は健在!!
ゲームをプレイすることでコインが溜まり、
ガチャでパーツやスキンが手に入る。
パーツでマシンのステータスをいじったり、スキンをつけたりだけでなく
カラーリングも変更できるし、マシンパーツの表面素材すら変えられるので
非常に細かく個性を出せる。自分だけのマシンでひとっ走りだ!!
ガチャからはアイテムも出てくるが、
そちらはストーリーモードで最初からアイテムを所持した状態でスタートや、
特定のアイテムを出やすくするなど救済措置に繋がっている。
欠点を言うなら、まず強化パーツやスキンの入手手段。
チームレースだと1レースで20コインほど貰え、
ガチャは1回10コインなのでコインそのものの入手には不自由はしにくい。
だが、個人戦だと途端に貰えるコインが10分の1の2コインぐらいになってしまう。
チーム戦を推しているとはいえ、ここまで入手コイン数を減らさなくても・・・。
そしてガチャであるが故に、自分が好きなキャラのマシンパーツを
優先的に揃えられない欠点もある。
「あのキャラのパーツが手に入ったから試しに使ってみよう」
とも繋がってくるので、一概に欠点とは言いにくいが
ガチャ以外に多少コイン数は増えても良いから
好きなパーツを買える手段も欲しかった。
ストーリーモードで使うアイテムもポロポロ出てくるから余計にね。
オンラインメインで遊ぶとパーツが欲しくてアイテムが邪魔に感じてくる。
18+3の全21コースなのも
マリオカート8デラックスの48コースと比べると少なく見える。
一応全コースはミラー化に対応しているし、複数の特殊ルールもあるので
コースそのものは全部非常に良く作りこまれている。
個人的に一番不満なのはストーリーモード。
エッグマンやドドンパが何か企んでいるのは明らかなのに
ソニックたちは最初から ほぼ最後まで「まあいいさ、レースしようぜ!」
と能天気すぎて話が進んでいる感が全然ない。
特定のところまで進めないと紙芝居すら起こらないのも寂しすぎる。
ストーリーモードのマップ画面で□ボタンを押すと
『ストーリーを再生してレース開始』と書かれているのだが──
こんな1キャラの一言か二言が出るだけ。
これがストーリーと言っていいのか・・・?
チュートリアルにもなっていない独り言レベル。
そしてクリアしなければいけないレースの数も多くて面倒臭くなってくる。
ストーリーモードはクリアしなければ先へ進めない仕組みなので、
終盤から的確にスタントによる加速を行い、アルティメットブーストを使ったら
こちらへぶつかって来て妨害とブースト時間の延長を行い、
ショートカットも使ってくる全力のCPUにも頭を抱えてしまう。
1回ミスしたら負けが確定してしまうほど厳しいこともあった。
そしてチーム戦であるが故の欠点として、
順位に応じたポイントで競うグランプリルールの時、
自分だけ頑張っても仲間の順位が低いとポイント差で負けることがある。
アイテムを送りまくってアルティメットブーストのゲージを稼ごうとしても
なかなか受け取ってくれないこともあるし、
なんとかサポートしようとしてもレースゲームで それを行うのは困難。
こればっかりは仲間が頑張って付いてきてくれるのを祈るしかない。
4コース走ってポイントを競うグランプリルールの時、
最後の1コースで仲間2人の順位がボロボロで逆転負けした時は泣いた。
ストーリーで いくつかあるデアデビル、
これはコース上のスターポストをドリフトで通過することで
時間内にどれだけポイントを稼ぐチャレンジミッションだが、
クリア扱いになるノルマがギリギリすぎるので大変。
特殊ルールの1つなので、ミスしたら何かしらコツを書いてくれてもよかった。
アイテムであるウィスプはソニックカラーズが初出で、
そのエンディングで母星に帰ったはずだが普通に出ているのは
全員が帰ったわけじゃない設定だが、
チームソニックレーシングでは ほぼ全キャラが
アイテムや物扱いしていることにも違和感がある。
(一応ソニックたちとウィスプが協力してレースしているという設定)
ウィスプが出る作品を遊んでいないと、
どんな効果なのかパッと見のアイコンでは判断つきにくい。
総合的には欠点はあれど最高に爽快なレースゲーム。
一緒に遊ぶフレンドが居なかったり、
オンラインで遊ぶ予定がないならオススメしづらいかな。
しかしフレンドと一緒に遊ぶ環境にあるなら、協力プレイが文句無しに楽しい。
マリオカートとは異なる『共闘レースゲーム』路線、面白いぞ!
自分は超がつくほどオススメ!!