1000回遊びづらいRPG!名作の足をUIが引っ張る!スマホ版 風来のシレン
スマホ版の風来のシレン、
テーブルマウンテンをクリアして
掛け軸裏の洞窟と食神のほこらを攻略中だが
一通り触ったので紹介。初代風来のシレンに限れば
スーパーファミコン版、DS版、両方プレイ済み。
シリーズ全体でプレイしたことがあるものだと上記に加え
2・3・3ポータブル・4・4plus、5、
アスカ見参windows版、GB、GB2、シレンEZwebに
月影村の怪物windowsインターネット版とアンドロイド版。
ソーシャルゲームの風来のシレン虹の迷宮録は未プレイだが、
サービス開始して6カ月で終わったのを覚えている。
余計な前置きで長くなってしまったが、
このスマホ版の風来のシレンはスーパーファミコン版の移植ではない。
見て何となく伝わる通り、DS版の移植。
なのでイベントシーンでは画像のように不自然に見えてしまうことがある。
そして、これまたDS版準拠の移植なので
『宿場への道』というチュートリアルダンジョンが搭載。
シリーズ初心者への受け皿は残っている。
ただ、今回の紹介では長くなってしまうため、申し訳ないが
風来のシレンがどういったゲームかは公式サイトを見てもらいたい。
あくまでもスーパーファミコン版やDS版との違いや
スマホで遊ぶ風来のシレンはどういったものかの紹介、ぐらいで。
フェイの問題は全50問から遊びたいものを選ぶ方式。
問題の内容はDS版準拠なので、スーパーファミコン版しかやっていないと
1問目が斜め移動のやつじゃないとか
オヤジ戦車の砲弾で壁が崩れるとかで驚くかも。
インターフェースは見ての通り、バーチャルパッドと
その周辺にショートカットボタンを散りばめたものとなっている。
ゲーム画面部分の画面をタッチすると、
シレンが最短距離でそこへ進む簡易操作も搭載。
アップデートで右のコマンドから選ばなくても
ダブルタップで草なら飲む、杖なら振るといった
使用コマンドを行えるショートカットも搭載された。
スマホとなって縦画面になったことで
テーブルマウンテンへの突入シーンが、
より高さを感じられるようになった。これは素晴らしい演出。
黄金卿に辿り着いたときも上の部分が必要なさそうだが、
空にスペースを割いていることで今いる場所が
地上から非常に高いところにあることをアピールできている。
難易度もDS版ベースなのでテーブルマウンテンは
スーパーファミコン版より やや温め。
追加ダンジョンに関してもDS版と同じ。
もちろん肉や落とし穴さえあれば地下水脈ループも可能。
元々が元々のゲームなので間違いなく面白いのだが、
どうしても素直にオススメできない欠点も多数存在する。
まずコマンドの間隔の狭さ。何故かオプションでサイズ調整できないのに
コマンドの枠に明らかな隙間が存在する。
スマホサイズで考えてもらえば伝わると思うのだが、
こんな狭いコマンド間隔だと壺を うっかりで投げてしまいやすい。
背中の壺を押そうとして投げてしまった時の絶望感はプレイヤーならわかるはずだ。
こればかりは慎重にやろうとしてもコマンド枠の小ささの問題なので
非常に気を使って操作することとなる。
ついでに左手用操作オプションがないため、
左利きの自分はコマンドを選ぶ時、地味に大変。
コマンド枠の小ささはNPCの同行時も不便を招く。
DS版から ある程度階層が進行するまで『戻る』ことが出来て
レベル上げを行うぐらいは可能なのだが、
同行NPCが居なくなってしまうこともある。
つまり、『進む』を押そうとして『戻る』を押し間違えてしまったら
重要アイテムや隠しダンジョンの解禁に必要なNPCが居なくなり、
また最初から出直すことになってしまう。
ダッシュ移動も矢印キーをダブルタップした時に切り替わる方式もあるが、
どちらにせよON・OFF方式なので わざわざ切り替えるのが面倒。
斜め移動も いちいち斜めキーを ちょんと押さなきゃいけないのも面倒。
何故かこのゲーム、キーを押して1テンポ遅れてシレンが動き出す。
深層は慎重に慎重に1ターンを積み重ねることが大事だが、
移動のしづらさ、コマンドの選びにくさでテンポを崩されても困る。
如何にコントローラーのBボタン押しっぱなしでダッシュ、
Rボタン押しっぱなしで斜め移動の操作が快適か再認識できた。
特にDS版からバランス面でも調整はしていないため、
カラカラペンペンの どうしようもなさは変わっていない。
カラカラペンペン系に使用も捨てることもできない電気をおびた道具にされても
カーソルを合わせると投げるや置くのコマンドはあるものの、
選んだところで『電気をおびた道具はくっついている!』
と出るだけで何の意味もない。
変化の壺にすら入れられないので、コマンドを表示する意味がない。
テーブルマウンテン突入時はスマホの縦長画面を使った演出なのに
エンディングは急にDSを思わせる画面切り。
これは黄金のコンドルが遥か上を飛んでいる演出なのでいいのだが、
もうちょっと黄金のコンドルを ゆっくりと飛ばして
下画面のイベントで目撃されている会話と合わせてあげてほしい。
おじいちゃん、通り過ぎたあとに上を向いても遅いよ・・・。
DS版もこのまんまなので、間違ってはいないんだが・・・。
エンディングの最後の部分、スーパーファミコン版は
エンディングテーマ→完→BGMが一度止まる→村のテーマ
となるところが、スマホ版やDS版のスタッフ表記も追加して
伸びたスタッフロールとエンディングテーマの長さを調整していないからか、
エンディングテーマ→村のテーマ→完
と、曲が混ざるように おかしなことになってしまっている。
DS版はどうだったかな・・・さすがにもう覚えてないな・・・。
これはスマホ版ではなくDS版からの追加要素だが、
イベントに説教臭い追加の会話はいらない。
いらない部分は個人的なものとしても、妙に長い・・・。
ナオキイベントにガイバラまで絡めてしまっているせいで、
合成の壺をもらっても すぐに掛け軸裏へ行けなかったり、
ナオキイベントが終わっても別のフラグがあって
食神のほこらも掛け軸裏も行けなかったりと、変にややこしい。
ゲームとしては面白いのだが、
部分的に触れた個人的な好みを置いといても
やはり想像以上に操作性に問題のある1本。
ボタンの配置が密集しているので全部の操作に1~2テンポ分
押すボタンの位置確認という工程を費やす必要があるので疲れやすい。
コンシューマの手元を見ずに何の操作か直観的に伝わるほうが良い。
深層のプレッシャーでコレをやるには辛い。
オートセーブがあるのは嬉しいし、
アップデートで少しずつ操作性は改良されてはいるが、
オススメできるようになるまでは もっと改良されてからかな・・・。