優しいゲームブック入門に!ピーチ姫が黒い!スーパーマリオ冒険ゲームブック
スーパーマリオオデッセイの
RTAテストランして思い出したので記事にしておく。
これは昔、スーパーマリオブラザーズが大フィーバーとなり、
マリオ関連グッズが山のように出たうちの1つ。
今では存在すら珍しいゲームブックだ。
ただし、この本が出た時期は結構遅め。
すでにマリオペイントが出ていた時期。
ゲームブックは1つの長い話を追っていくものが多いが、
これはミニシナリオが複数収録されている。
なお、事前に言っておくと『マリオの宇宙大冒険』は
スーパーマリオランドが元ではなくオリジナルなのでタタンガは出ない。
3色ヨッシー大作戦なる話は、ピーチ姫がマリオとルイージの家に来て
キノコ料理を振る舞うも、笑いキノコや泣きキノコも入れていたとのこと。
それでもマリオとルイージは美味しいからいいやと言っていたが、
この本のピーチ姫は素直に黒い。ここまでやばいのは見ない。
味は良いようなのでメシマズとやらではないが、
おかわりを要求する2人もやばい。
だが、おかわりを入れるにも材料となるキノコが無い。
そこで、スターロードのどこかにスーパーキノコがたくさんある
キノコの楽園なる場所があるらしく、そこで取ってくることに。
マリオとルイージに分かれてスターロードを進むうえで
必要な3色ヨッシーの力を借りるため、探しだすこととなる。
が、その3色ヨッシーは簡単に見つかり、簡単に協力してくれ、
簡単にキノコの楽園が見つかるも
3色ヨッシーに全部キノコを食われてしまってめでたしめでたし。
聞くと、どこがゲームブックなんだと思われそうだが、
一応ゲームブック要素はある。
マリオとルイージ、どっちの話を見るかの選択肢が数カ所あるぐらい。
どっちを選んでも先に読むほうを選ぶぐらいで進行上の違いは無い。
これだけ?と思われそうだが、実際にそうなので、そうとしか言えない・・・。
漫画として見てもテンションが平たんすぎて
これ目当てで買うには ちょっと厳しい。
載っている裏技目当てにと言いたいが、
どれもネットにあふれているものなので
紙の媒体で裏技を眺めたいという人にしかオススメできない。
同じ本の別の話には、もっとしっかりしたゲームブック要素があるので
こちらがメインなのだろう。が、子供向けなので
パラメーターの管理といったものは一切なく、
選択をミスったら即ゲームオーバーという
ふた昔前のダメなノベルゲーみたいな内容。
ストーリーはピーチ姫ではなく、奪われた王冠を取り返す話だし
ライタがすぐに「王冠を取ったのはクッパだよ」と暴露してしまうので
誰が盗んだかを探すところを もう少し引っ張っていれば
ミステリー的なテイストもあって面白そうではあったが
対象年齢の都合上、複雑さを取り除いたということだろう。
負けた時のメッセージが辛辣だったりするが、
手軽に遊べるゲームブックとしては それなりに楽しい。
しかし、古本屋を漁りに漁ってまで手にする価値があるかは
よっぽどのマニアぐらいだろう。
見かけて安かったら買う、ぐらいでいいかも。