今でも通じるファミコン風アドベンチャーゲーム! 伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠
ニンテンドースイッチ専用ダウンロードソフト、
1000円で配信中な伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠、
クリアまでプレイしたから紹介。
ネタバレは可能な限り書かないようにしているが、
それでも僅かに触れているところはあるので ご了承を。
東京、上野の公園で発見された身元不明の水死体。
事故と事件の両面から捜査が進む中、
刑事であるプレイヤーと後輩のケンは、
事件解決の手がかりとなる遺留品、黒真珠を発見。
それを元に調べたところ、伊勢志摩で作られたものだとわかる
だが、それは伊勢志摩を舞台にした連続殺人事件の幕開けに過ぎなかった。
見ての通りファミコン風のサスペンス・アドベンチャーゲーム。
コマンド選択式のシステムを採用し、キャラクターデザインに
北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆでも担当した漫画家「荒井清和」氏を起用。
コマンドでケンに指示を出して捜査し、犯人を突き止めるのだ!
一部例外はあるが、あくまでもコマンド選択制。
『しらべる』コマンドで調べるときも調べて欲しい箇所から選ぶ方式で、
虫眼鏡のカーソルを動かして調べたい箇所を選ぶ
ちょっと判定がズレていたが故に調べてくれず・・・なんてこともない。
画像では上から2番目のコマンドを見て わかるが、
進行状況によってはゲームのコマンドが変わることもあるので
変化を見逃さないようにしたい。
ちなみに後ほど触れるが電子説明書内でも書かれているとおり、
同じコマンドを2回選ぶことで新たな情報を引き出せるケースが多い。
『同じ話を聞く』ではなく『同じコマンドを選ぶ』こともあるので注意。
これまた状況によっては選べないコマンドが出てきたり
場所移動先が少なくなったり、選んでも
「今は それどころじゃないですよ」と返されて不発に終わったりする。
これはコマンドの選択肢を間接的に減らすことで、
次に選ぶべきコマンドを絞りやすくしてくれている。
オホーツクと違ってミニゲームを遊んでヒントは貰えないが、
この機能があるおかげでヒントを必要とせず最後まで遊べるぞ。
ゲームとしては1本道で片っ端から
コマンドを選びまくって総当たりすれば必ずクリアできる。
この選択肢を選んだらゲームオーバー!なんてのも無い。
そのため、ゲームプレイとしては単調そうに思われそうだが、
各所でケンの伊勢志摩 観光案内を筆頭に
ちょっとした一言が加えられてて楽しめるようになっている。
「少し回り道して観光地を少し見ていきましょうよ」
とか、捜査は真面目だし立派な刑事だが、
せっかく来たんだから少しぐらいは・・・という性格が楽しい。
「その一言いるか!?」 「もっと他に言うことあるだろ!」
と、プレイヤーがツッコミを入れたくなるセリフも多数。
捜査してて夜が更け、ビジネスホテルで寝るとき、
ハマってるゲームの深夜イベントで寝落ちする
刑事にあるまじきこともやらかしているが、
こういうのも人間味があって面白い。
ゲームのイベント・・・自分も四象降臨をまわしてクロム鋼を貰わないとな・・・
話も少しずつ進展していくから先が気になってくるし、
点々と捜査の まとめが入ってくるので話を整理しやすい。
特定のタイミングではミニゲームが遊べることも。
ひたすら上へ上へジャンプするだけの内容だが、
当たったらアウトの敵や、乗ったら落ちる緑色の雲など
遊んでて何だかんだハマってしまう作り。
ポケットムームーの『Hopping Flash』を彷彿とさせる。
ゲーム内にある電子説明書も拘りが凄い。
ファミコンの説明書と同じ3色刷りだし、
中身の作りも完全にファミコン風!誰も使わなさそうな説明書メモ欄も!
ここまで気合を入れているなんてスタッフおかしいよ・・・!(褒め言葉)
一部キャラのセリフのためだけに、専用の方言監修者が数人も居たりする。
シンプルな作りで遊びやすく、気軽に楽しめるし
1枚絵も重要なところで入って来るので、
ただ人物のバストアップ絵だけで進める内容にもなっていない。
あえて欠点を言うなら、プレイヤー視点だけでもいいので
犯人を推理できる材料が もう少し欲しかったかなってぐらい。
全体的には今風に遊びやすく
システム調整を入れたファミコンゲームといった感じ。
調整してくれているので遊びやすく、詰まることもない。
地味なことだが、カーソルの動きが遅いとかモタつきもない。
人によっては推理要素などが欲しくなるかもしれないが、
捜査すればするほど先を見たくなってくるアドベンチャーゲームだった!
ファミコン世代でも、ファミコン世代じゃなくても
現代に通じるファミコン風ゲーム!オススメ!