宇宙人 対ラーメン屋！鬼才による異次元の戦い『ラーメンの逆襲』

ビッグ錠先生・・と聞いてピンとくる人は多いはず。

包丁人味平やスーパーくいしん坊で

バトル型 料理漫画を確立したといっても過言ではない漫画家です。

スーパーくいしん坊は主人公がケチをつけて相手を怒らせ、

「じゃあお前ならできるのか！？」 →「やってやらあ！」「できらあ！」

で、どうにか料理の工夫や調理法を見つけ出して勝つのがフォーマットでした。

洗濯機でラーメン･･･

１話完結型の話は車のホイールで お好み焼き、熱されたトタンで焼き肉、

ドラム缶でステーキを焼く、ハープで寿司を作るなど、まさに天才的な発想。

２～４話で完結する話の時は、相手の料理や工夫・味を調べて分析し、

自己流のアイデアでプラスしたり欠点を補って勝つ流れとなっています。

今回紹介するのは、そんなビッグ錠先生の読み切り漫画───

ラーメンの逆襲について触れたいと思います。

まさかこのタイトルから宇宙人が出てくるなんて夢にも思いませんよね。

東京で日本中の人気ラーメン店が集まってラーメニアン（？）の

舌を楽しませるラーメン博のようなイベントを開催している時のこと。

そこで、免馬麺平という名は体を表す主人公が突如黒服のNASAの男から

「今夜０時にラーメンランドへ来てほしい」と頼まれる。

麺平がNASAの人間に連れられたところには、

出店しているラーメン屋の店主たちが光輝く人型と会話しているではないか！

ここでNASAの人から衝撃の事実を告げられる。

なんと光り輝く人型も、ここにいるラーメン屋の店主も全員 宇宙人とのこと！

話が唐突すぎて普通の人はNASAに対して頭がおかしくなったと感じるか

良い病院を紹介すると思われますが、ビッグ錠先生の漫画ではマジです。

地球人、なめてんじゃねえぞ！

「何故、宇宙人がラーメンを作っているんです？」

「奴らは地球人を支配するにはラーメンの魔力を使うのが一番だと考えたのです」

ラーメンの魔力とはいったい･･･ともあれ、NASAは麺平に何をしてほしいのか？

それは、麺平のラーメン力（りき）で

他のラーメン屋に負けない美味しいラーメンを作ってほしいとのこと！

ラーメン力（りき）とはいったい･･･

そもそも、麺平は料理人ではあるがラーメンランドへは客として来た身。

つまり、日本中から出店してきている人気ラーメン店の味を超えるものを

一晩で作りあげろとのこと。無理だろ！ 料理なめてんじゃねえぞ！

ラーメン発見伝で味噌ラーメン作る話でも、もっと時間あっただろ！

でも、ここで負けたら漫画が終わってしまうので勝ちます。

ならば、どうやって勝ったのか？

選びぬいた材料で時間をかけて作り上げた最高の豚骨スープ、

カツオ節、昆布、煮干しで作った和風スープ、

この２種類のスープを入れて豚骨・和風･･･

そして、両方を合わせた３種類の味が楽しめるラーメンとのこと。

選びぬいた材料で時間をかけて作り上げたって、それは普通だろ！

手のひら返し早すぎ

しかし、先ほども言ったように勝ちます。

数か月もラーメンの味を調べて作り上げた店主たちは

あっさりと１コマ手のひら返しによって負けてしまうのでした。

『思っていたより』 って何だよ？！

こうして宇宙人は退散していきますが、

最後まで日本人がバカにされてるような感じだな！

なんで侵略にラーメンをチョイスしたのか理由は謎のまま

この漫画は終わりを告げます･･･何故、ラーメンを選んだのか･･･

ラーメン力（りき）とは何だったのか･･･それは皆さんの解釈次第でしょう。