大雑把に2018年のゲームふりかえり 特別編
振り返り記事は前回まで5つ書いた!
・・・が、肝心な2タイトルのニンテンドーラボと
新生ゴッドオブウォーについて忘れていたので、
CSアタックを入れる前に特別編として6つ目を書くことを許してほしい。
まずはニンテンドーラボ。
自分で同封されているダンボールで工作をすることによって
ゲームで使うコントローラーを作って遊ぶ工作とゲームの合わせ技だ。
初報PVを見て目から頭脳が落ちた。その瞬間に予約を決意したよ。
「また何か新しいものを出しやがったな!」と思ったよ。
それで振り返り記事で触れるのを忘れていては世話は無い。
最初に発売されたのはニンテンドーラボ バラエティキット。
リモコンカー、釣りざお、おうち、バイク、ピアノの5つが楽しめる。
最初にニンテンドーラボを触って思ったことは『やさしい』ところだろうか。
ダンボール工作をする上で当然必要となる説明書。
その説明書の進行はボタン押しっぱなし、巻き戻しも可能。
アングル・拡大・縮小も自由自在。
一工程ずつ細かく解説文つきでやっているので組み方が わからなくなることはない。
画面タッチでもジョイコン1本でも説明書の送りが可能なので
テレビに移して簡単に送ることも出来れば
デスクモードでタッチ操作ならコントローラーを持つ手間すら必要としない。
実際に遊んでみないと詳細を伝えにくいが、
こういう物を作るキットが初めての人にも わかりやすく、
噛み砕いた文体にすることで最後まで作ってもらおうという優しさがある。
それでいて複雑な折り曲げを要求しないので、
組み終わるまでの敷居にも易しさがある。
最初はジョイコンの収納箱という1分も掛からないものや、
10分ほどで簡単に組み上がるリモコンカーと、
簡単でも作り終えることでプレイヤーに自信を持たせる構成も良い。
それでいて完成するのは上物のダンボールキットだ。
恐らく、簡単に組み上がったはずのリモコンカーを実際に遊んで
「おお!」となった人は多かったんじゃないだろうか。
仕組みは簡単、ジョイコンのHD振動を使っているだけ。
それだけで上手いこと方向転換や前進をやってのけるのがスゴい。
モーションIRカメラを使って反射材を認識させることで
自動走行させることもできるし、赤外線を使っているので暗所を走らせて
手元のモニターコントローラーに映すスパイグッズっぽい楽しみ方も。
リモコンカー同士で相撲をさせられるのも基本機能として入っているのも面白い。
リモコンカーに付けられる無駄なパーツが同封されているので、
「まずは好きなものを付けて自分なりの改造をしてね」と
『完成したものに自分の手を加えて、自分だけのものを作る』喜びを
自然と教える設計にもなっている。
リモコンカー以降の釣りざお、おうち、バイク、ピアノは難しくなる。
が、それは全体丸ごとを見た結果であって
実際に組むと難しくは感じさせないようになっている。
それは一工程ずつの解説と、そういうキット作りになっているからだ。
点々と『休憩しませんか?』とゲーム側から言ってくるので一段落つけやすい。
肝心のゲーム内容はというと、バラエティキットで遊べるものは
見ようによってはミニゲームレベルに近い。
少なくとも、おうちトイコンに限ればそうだ。
だが、1つだけ付けたり2つ付けたりで おうちに変化が起こるため、
こうしてネジの組み合わせで遊べる範囲は非常に広い。
ピアノトイコンは普通に演奏できるだけではなく、
ツマミで音の響き方や音そのものをユニークな音を変えたり、
オクターブを変えての演奏、波形カードを読み込ませることで
波形に応じた音を作り出すこともできるなど、作りこみまくっている。
演奏は録音・再生もできるし、
指揮者となって演奏のテンポを変えることもできてしまう。
『ただのダンボールキット』が、まさに本格的な演奏道具に早変わりだ。
釣り竿トイコンもゲームそのものは面白いが、
自分が驚かされたのは『手ごたえの再現』だろうか。
リールを巻いたときの「カラカラ・・」という音すら
小さなダンボールのパーツを挿しこんで表現していた。
配信でニンテンドーラボの組み立てをやっていたが、
「この小さなパーツなんだ?」からのカラカラ音再現に驚かされ、
感心の言葉しかでなかった。
紐や輪ゴムもハッキリ言って釣り竿トイコンで遊ぶ分には必要ない。
しかし、『釣り竿が引っ張られていく感覚』を作るうえで必要なのだ。
この地味ともいえるが、HD振動でも表現が難しいものを
作るのが簡単なダンボールキットでやってのけるのには驚嘆に値する。
バイクトイコンは見ての通りのバイクレースゲームだが、
傾けてハンドリングにウィリーやドリフトがあるし
初級・中級・上級グランプリもあるのでCPU相手に走るもよし、
テクニックを磨いてタイムアタックもよしの作りだ。
自分だけのコースも手軽に作れてしまう。
空中でミニバイクを走らせるだけでも作れるし、
モーションIRカメラを使って立体的に浮かび上がらせて作ることも。
・・・もうバラエティキットだけで長くなってしまったため、
そろそろ次のロボットキットへ話を移そう。
こちらはタイトル通りロボットを動かすためのコントローラーを作る。
02と番号が振られているだけ合って、組み上げる難しさはバラエティキット以上。
だが、正確には難しいというより時間が掛かるだけで
一工程ずつ分解して教えてくれているため、こちらから始めても問題はないレベル。
プラモデルや こういったキットを組むのが初めてならバラエティキットからで。
組むのに時間が掛かる分、ゲームそのものは最高に楽しい!
自分の両手足と頭に装着したコントローラーでロボットを動かすのだ!
手足にバッチリ連動!方向転換は首の傾きなので直観的!
しゃがんだり手を広げたりすれば変形もするしジャンプもする!
街をぶっ壊しまくる! 敵ロボットを破壊してミッションをこなせば
新たなアクションも習得できる! 覚えた技で街を より破壊する!
街を破壊してスコアアタック! そういうゲームだ! 爽快だぜ!
欠点を言うなら、肉体的な操作性なので
疲労がダイレクトに襲ってくるところだ!
100機破壊ミッションでは最終的に白目を向きながらやっていたぞ!
さ、酸素をよこせ・・て、天龍・・
対戦モードもあるが、誰かやったことがある人は教えて欲しい!
自分のまわりでは付き合ってくれる人がいないんだ!
ロボットキットから しばらく経ったある日、突然の発表!
それがこのドライブキットだ!
これまたタイトル通り、ドライブゲームを遊ぶためのもの!
だがしかし!普通のドライブゲームじゃねえ!
車・潜水艦・飛行機の陸・海・空を完全制覇だ!
ひとっ走りどころではない!おめえら なめてんじゃねえぞ!
組む難易度はロボット以上だが、これまた説明書が丁寧なままなので
時間は掛かれど難しいと感じられるところは全然無い。
ちょっと力を必要とするところはあるので、
小学生以下の子供の場合は親に手助けを必要とする・・・かも?ってぐらい。
遊べるゲームは広大なマップを ゆったりとドライブ、
限られたタイムでゲートをくぐるラリーモード、
ライバルとレースで争うサーキットモードを搭載。対戦モードもあるぞ!
わざわざ映像を使って幅寄せや切り返しを教えてくれるぞ!
非常に丁寧すぎるので、教習所も この部分だけ使わせてもらっていいほど!
スプレー缶トイコンを使って塗装が可能だが、
これだけでも凝りっぷりがハンパではない。
乗り物全て1パーツ単位での塗装ができる。
内側・外側もできるので、塗れない個所を探す方が難しい。
モーションIRカメラを使ってマスキング塗装もできてしまう。
スプレー缶トイコンなので、振るとカラカラ音がする機構も再現。
振ることで塗料が たくさん出る仕組み。細かい。
大雑把にニンテンドーラボを振り返ったが、これでも足りないぐらい。
1つ1つが異常な作りこみがなされているし、
まさにニンテンドースイッチでしか出来ないダンボールを使った新しいゲームだ。
作る楽しさ、遊ぶ楽しさ、そして仕組みを教えてくれるモードがあるので
自分で仕組みを作って楽しむトイコンガレージへの誘導にも繋がる。
ガレージで自作しなくとも、ジョイコンの機能をフルに使っている仕組みには
間違いなく興味をそそられる話ばかりだろう。
最後はゴッドオブウォー。
プレイステーション2・3・4・PSP・VITAに出ていて
いずれも発売時には その機種でトップクラスのグラフィックとロード時間の短さ、
アクションやストーリー規模の大きさで話題を生んだ。
この新生ゴッドオブウォーは過去作から大きく変わり、
1本道のアクションアドベンチャーだったものがオープンワールド風になった。
一番大きいのは基本的に単独で戦っていたものが、
息子のアトレウスと共に連携して戦うものになっている。
クレイトスは自在に手元に戻ってくる斧で、
アトレウスはナイフや弓矢など異なるスタイルで戦う。
スキル振りをすることでアトレウス共々アクションが増えていき、
より連携の幅が広がっていく。
ストーリーも大きく変わり、オリュンポスの神々との血に塗れた過去を捨て、
北欧の地で新たな人生を送っていたクレイトス。
ある日クレイトスの嫁であり、アトレウスの母親が亡くなるところから物語が始まる。
彼女の『最も高い山の頂から遺灰を撒いてほしい』という遺言を叶えるため、
クレイトスは息子とともに旅に出るのだ。
その旅の中でクレイトスは息子に隠し続けていた己の血塗られた過去と向き合い、
アトレウスに父親としてどう向かい合うのかが描かれる。
バトルとしては過去作よりも演出は控えめ。
ブレイブオブゴッドは手放して斧によるアクションとなり、
アトレウスとの連携が大事なものになっているからだ。
敵は複数襲ってくるが、過去作ほど一気にブチのめすのではなく
上手いこと1体1体さばいていくのが大事なバランス。
ガード、パリィ、回避行動を上手く使い分けるのだ。
難易度がイージーなら遠慮せず ガスガス進めるぞ。
敵は1体が強めなので対策が必要となるが、敵の種類が多くて大変。
でも安心、その対策はアトレウスがメモを取ってくれて
メニュー画面から確認できる。息子が攻略wikiを作ってくれるのだ。
メモを取っていくという形式なので、何度も同じ敵と戦闘していると
より詳しい攻略情報を教えてくれる。やっぱり攻略wikiじゃないか。
ゴッドオブウォーといえば点々と挟まるパズルも恒例。
だが、パズルの難易度はシリーズ最低クラスと簡単になり、
しばらく解けないでいるとクレイトスやアトレウスがヒントとなる一言を呟く。
アクションの豪快さが減ったのは残念だが、
描く物語は新生ゴッドオブウォーと呼ぶべき素晴らしいものだった。
不器用な父と、本心では父に甘えたい息子、
旅を共にすることでどう変わっていくのか?
ぜひとも実際にプレイして、親子の行く末を見届けてほしい。
それ故に『父親となったクレイトス』か『戦神のクレイトス』、
どちらを彼に臨むかで評価が別れやすいゲームにもなった。
自分はエンディングで泣かせてもらったので、
この方向性で もう1本は頑張って作ってもらいたい・・・!
さて、触れ忘れていた2本・・・4本?にも触れ終わった。
こうしてみると、ニンテンドーラボとゴッドオブウォーだけでも、
かなり文章をカットしたのに長くなったな!
どちらも、もっともっと語れることはあるのに!
2019年も これだけ濃密に語りたくなるゲームが続々出てくれることだろう!
『ゲーム』はプレイヤーが直接触れて動かせる
インタラクティブ性あふれる最高のエンターテインメントだからな!